泥染めのプロダクト、隠れたソウルフード…いつ訪れても楽しめる奄美大島の魅力3選

  • 写真・文:鈴木修司

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ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は鹿児島県、このコラムでは2回目の登場です。とはいえ奄美大島のことなので、まったく別のお話といってもいいと思います。

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地図で見ると、九州の南の先端から沖縄の間のちょうど真ん中ぐらいに位置していることもあって、独自の文化圏を形成しています。薩摩の文化とも琉球の文化とも違い、奄美群島と呼ばれる島々が連なった地域のものです。詳細にいうならば、その群島の中でもそれぞれの伝統や文化があるので、一括りにするのも適当でないと思っています。

島を挙げると、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島などです。私が今回訪れたのは奄美大島だけでしたが、その目的は奄美群島の商品開発に関わることでした。

奄美群島には多種多様な産物があり、それぞれの島の特徴や自然環境も相まって、私自身まだまだ把握しきれていないものの、とても魅力的な場所だと感じています。

そして、一部の島が世界自然遺産に登録されているように、その方面ではすでに広く知られています。しかし、まだまだ認知度が低いように個人的には感じています。もっと注目されても良いと思いますので、断片的にはなりますが、紹介させてください。

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1.東シナ海に沈む「夕陽」

今回の訪問では奄美市の施設で、ほぼ缶詰状態で仕事していたので、海や山をほとんど堪能出来ていません。仕事なのでしょうがないですが、せめて夕陽だけでも拝みたいと仕事終わりに車を走らせます。

なんとか東シナ海に沈む夕陽を見ることができて、これだけでも十分に満足です。なんとなくですが、ほかの地域とは光の射し方が違うように感じられ、観光客もまばらな海岸で独り、心も身体も癒されたのでした。

奄美の海.jpg

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2.金井工芸の「泥染め」

お次はモノの紹介です。奄美大島だけでも独自のものが数多くありますが、もっとも知られている“泥染め”の話です。

ビームスジャパンでもお世話になっている“金井工芸”さんを訪ねて、今後企画している特別な商品について打合せさせて頂きました。

金井さんの作る泥染めのプロダクトは、お世辞抜きに素晴らしいものです。私もいくつか愛用していますが、使えば使うほどに良さが沁てくるのに、常に新鮮な印象も保ち続けるという、相反する魅力を持っている唯一のものだと思っています。
言葉で説明するとよく分からない感じになってしまいますが、その新たな企画の写真を見ていただければ伝わるのではないかと思います。

金井工芸1.jpg

茜の染料で染め上げて頂いた丸紋の布地ですが、これ以上も以下もないシンプルなものとなっています。なんとか製品化できるよう、ただいま企画が進行中です。

金井工芸2.jpg

こちらは、泥染めのため“泥田”です。植物の色素と泥中の鉄分が化学反応を起こすことで、あの美しい“黒”が生まれるなんて、いつ見ても不思議に思います。

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3.奄美の隠れたソウルフード「サンドウィッチとフライドチキン」

奄美には美味しいものも沢山あります。有名なのは、なんと言っても黒糖焼酎、鶏飯や油ソーメン、そして豚肉料理をはじめとする郷土料理です。

ですが、私の一押しはサンドウィッチです。「?」と疑問に思われるかもしれませんが、奄美大島の繁華街、“名瀬”にある“サンドウィッチあまみ”が断然にオススメなのです。

サンドイッチカフェあまみ2.jpg

奄美のソウルフードと言っても過言ではなく、地元の方に「あそこのサンドイッチとフライドチキン、美味しいですよね」と話せば、間違いなく好反応で喜ばれます。地元の方に愛されている名店です。

サンドイッチカフェあまみ.jpg

私の撮った写真だと良さが伝わらないのが、悔しいところですが…。

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これから暖かくなってくるので、奄美群島へ遊びに行くには最適だと思います。海も山も濃くなってきますし、動物や植物も活発に動き出しますし、遊びの選択肢も増えますし。

しかし、私はハイシーズンではない冬の奄美もオススメいたします。本州ほど寒くないので快適ですし、お酒や食べ物はいつの季節も楽しめます(人気店が空いていました)。私が訪れた1月から2月は、名物の柑橘“タンカン”の季節でもあります。またまた話が長くなってしまいましたが、一年中、どんな季節であっても楽しめる奄美群島。是非お越し頂ければと思います。

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鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。