2025年は腕時計の”名作”が改めてフォーカスされた1年であった。
そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。
今年創業250周年となるブレゲが発表した1本針の腕時計は、
初代アブラアン-ルイ・ブレゲの発明や多大なる功績とともに、
フランス革命を経て懐中時計が市民へと広がる史実をも内包する。
また、カルティエの「タンク」やジャガー・ルクルトの「レベルソ」は
アールデコの芸術運動と呼応する中で、ツールウォッチの役割から脱却し、
機能性と装飾性が調和した造形美を腕時計にもたらした歴史をいまに伝える。
一方で、ロレックスが13年ぶりとなる待望の新コレクションを発表したほか、
アニバーサリーイヤーを迎えたヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ ピゲは、
創業以来培ってきた複雑機構の伝統を礎に、”デイリーコンプリケーション”という
新たな1ページを開くなど、未来へ向けた新しい名作も生まれてきている。
時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その”物語”を一緒に読み解こう。
12月号は通常号と増刊号で表紙が異なりますが、内容は同一となります
目次
未来へ受け継ぐ
名作腕時計、100の物語
- 新しい時代を拓く、
“ドレスポ”ウォッチ - クリエイターが語る、
腕時計と“時”の記憶 - パリ万博から100年、アールデコの名作たち
- Snow Man 佐久間大介が辿る、
ブレゲの聖地巡礼 - ロレックスは、なぜ愛されるのか?
- アニバーサリーモデルが物語る、
トップメゾンの歴史と哲学 - 独自の世界観で時を紡ぐ、
腕時計という名の創造性 - 国産最高峰の腕時計、
グランドセイコーの製作現場を訪ねる - 目利きが注目する、ネクストブランド
- 時を超え継承される、
定番モデルの最新形 - Snow Man 佐久間大介が巡る、
パリを物語る名所 - GUCCI
Classic Futures - ロロ・ピアーナが育んだ、最高品質のカシミアウエア
- 【別冊付録】
詩情豊かな物語で「時」を綴る、
ヴァン クリーフ&アーペルの芸術性
