パテック フィリップの「カラトラバ」、カルティエの「タンク」、そしてジャガー・ルクルトの「レベルソ」。時計史に燦然と輝くマスターピースは、単なる時間を知る道具を超え、身に着ける者の品格を静かに物語る。新たな門出を迎える春、自身の背筋を伸ばしてくれる「一生モノ」のドレスウォッチを、Pen Onlineのアーカイブ記事から厳選して紹介する。
1. パテック フィリップ「カラトラバ 6119R」
パテック フィリップのスタイルを象徴する代表的モデルとして評価される、ギョーシェ加工のホブネイル模様ベゼルを備えた「カラトラバ」。いっぽうケース厚さわずか8.1mmのローズゴールド製ケース、銀色のグレイン仕上げ文字盤で、現代的なスタイルの魅力を備えた。時分針とオビュスタイルのアワーインデックスはいずれもケースと同じくローズゴールド製。スモールセコンドとシュマン・ド・フェール(レイルウェイ)ミニッツトラックが、ノーブルな顔立ちを演出する。
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2. カルティエ「タンク ルイ カルティエ」
創業家の3代目当主ルイ・カルティエが愛用した初代「タンク」を原点に、1922年に登場した「タンク ルイ カルティエ」。縦枠を強調した端正なフォルムやローマ数字、レイルウェイミニッツトラックなど、オリジナルの意匠を純粋に継ぐ、正統継承モデルである。現在もゴールドまたはプラチナだけで生産される高級モデルとして位置付けられている。
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3. ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート モノフェイス」
初代とほとんど同じサイズと形状を採用したモデル。ケースの小型化がトレンドの現在に呼応するかのようなサイズと、誰の手首にも自然と収まる理想的なプロポーションが身上だ。ダイヤル外周に敷設された角形のレイルウェイミニッツトラック、先端を尖らせたバーインデックス、短い剣型のドフィーヌ針。どのディテールにも、アールデコ後期の成熟した華やかさが薫る。
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4. ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー・マニュアルワインディング」
パトリモニー・マニュアルワインディング/手巻き、18KWG、ケース径39㎜、パワーリザーブ約42時間、アリゲーターストラップ、3気圧防水。¥3,740,000
創業270周年を迎えた老舗メゾンが問うのは、無駄を削ぎ落とした中に宿るタイムレスな美しさと唯一無二のラグジュアリーだ。7.7㎜のスリムなホワイトゴールド製ケースには、サンバーストサテン仕上げの文字盤と、1950年代の時計から着想を得たというバー&クサビ型のインデックス、カウンターのない細身の長短針を備える。そこにオリーブグリーンのストラップが個性を添える。
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5. A.ランゲ&ゾーネ「1815」
創業者の誕生年を冠し、1995年に発表された「1815」。19世紀の懐中時計から受け継ぐアラビア数字とレイルウェイ目盛りが、時代を超えた美観で愛される名作だ。最新作は厚さ6.4㎜の薄型ケースに新開発の「Cal.L152.1」を搭載し、ランセット型の針がケースに調和してクラシックな美を高める。ホワイトゴールドとシルバー925製ブルーダイヤルが伝統と洗練を両立する。
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6. パテック フィリップ「カラトラバ 6196P」
1932年に誕生した「カラトラバ」は、「形態が機能に従う」というバウハウスの理念を体現したドレスウォッチの原点。その新作となる「6196P」は、最新の手巻きムーブメントを搭載し、精度と均整を高次元で両立。38㎜のプラチナケースに往年を思わせるローズギルトの文字盤を組み合わせ、時代を超えて名作の美学と気品を現代に映し出す。
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7. クレドール「GCBY993」
1960年、セイコーが薄型化の極致として生み出した「ゴールドフェザー」。羽根のように軽やかな装着感で愛された傑作が、60余年を経てクレドールとして復活した。最新作はボンベ状の文字盤と風防で立体感を演出し、独自のケース構造で薄さと剛性を両立。アイボリーダイヤルに1980年誕生のオリジナルフォントを配し、日本の美意識を体現する。
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8. ショパール「L.U.C クアトロ-マーク IV」
L.U.C クアトロ-マーク IV/手巻き、PTケース、ケース径39㎜、パワーリザーブ約216時間、カーフストラップ(交換可能なアリゲーターストラップが付属)、30m防水。¥7,513,000
2000年、ショパールが独自開発したクアトロテクノロジーは、4つの香箱で9日間のパワーリザーブと高精度を両立させ、機械式時計の常識を覆した。第4世代「マークIV」は、パワーリザーブ表示をムーブメント側に移してダイヤルをすっきりと整理。プラチナケースに粒子状テクスチャーのスカイブルーダイヤルを配し、より軽快で洗練された印象に進化した。
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9. ブレゲ「クラシック 5177」
ブレゲの審美性を象徴するようなモデルである名品「5177」に登場した、待望のブラックダイヤルの新作。3針+デイト表示のシンプルな設えながら、“グラン・フー・エナメル”の高貴な光沢で魅せる文字盤は絶品だ。円を穿ったブレゲ針のスタイル、2や4に特に独創的なフォルムを採るブレゲ数字の採用は、古典派の時計ファンの期待に応えるものだ。ケースはプラチナ製と、ノーブルの極み。そのマテリアルを「クラシック」コレクションではしばしば登場するアイコニックなフルート模様=“コインエッジ”のケースバンドで造形し、ラグは溶接、サファイア製のケースバックから極上仕上げのムーブメントをのぞかせる。