名作と呼ばれる腕時計には、時代を超えて愛される理由がある。各ジャンルを代表する定番コレクションこそ、その証しだ。伝統を守りながら、最新技術とデザインで2025年も進化する。今回は、厳選したドレスウォッチを4本紹介。
2025年は腕時計の“名作”が改めてフォーカスされた1年であった。そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その“物語”を読み解いていこう。
『未来へ受け継ぐ 名作腕時計、100の物語』
Pen 2025年12月号
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A.ランゲ&ゾーネ「1815」
創業者の誕生年を冠し、1995年に発表された「1815」。19世紀の懐中時計から受け継ぐアラビア数字とレイルウェイ目盛りが、時代を超えた美観で愛される名作だ。最新作は厚さ6.4㎜の薄型ケースに新開発の「Cal.L152.1」を搭載し、ランセット型の針がケースに調和してクラシックな美を高める。ホワイトゴールドとシルバー925製ブルーダイヤルが伝統と洗練を両立する。
パテック フィリップ「カラトラバ 6196P」
1932年に誕生した「カラトラバ」は、「形態が機能に従う」というバウハウスの理念を体現したドレスウォッチの原点。その新作となる「6196P」は、最新の手巻きムーブメントを搭載し、精度と均整を高次元で両立。38㎜のプラチナケースに往年を思わせるローズギルトの文字盤を組み合わせ、時代を超えて名作の美学と気品を現代に映し出す。
クレドール「GCBY993」
1960年、セイコーが薄型化の極致として生み出した「ゴールドフェザー」。羽根のように軽やかな装着感で愛された傑作が、60余年を経てクレドールとして復活した。最新作はボンベ状の文字盤と風防で立体感を演出し、独自のケース構造で薄さと剛性を両立。アイボリーダイヤルに1980年誕生のオリジナルフォントを配し、日本の美意識を体現する。
ショパール「L.U.C クアトロ-マーク IV」
2000年、ショパールが独自開発したクアトロテクノロジーは、4つの香箱で9日間のパワーリザーブと高精度を両立させ、機械式時計の常識を覆した。第4世代「マークIV」は、パワーリザーブ表示をムーブメント側に移してダイヤルをすっきりと整理。プラチナケースに粒子状テクスチャーのスカイブルーダイヤルを配し、より軽快で洗練された印象に進化した。

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