1月19日から21日までイタリア・ミラノで開催されたLVMHウォッチウィーク2026で、ティファニーは3つの新作時計を発表した。なかでも、同社初のストップウォッチが誕生した1866年から160周年を記念する「ティファニー タイマー」は、60本限定のクロノグラフとして早くも話題を集めている。
ハイジュエラーが極める、腕時計という芸術
今回発表されたのは、限定クロノグラフ「ティファニー タイマー」、ジュエリーコレクションの美学を腕時計に落とし込んだ「ティファニー エタニティ バゲット ウォッチ」、そしてジャン・シュランバージェの名作デザインを継承する「16ストーン マザー オブ パール ウォッチ」。いずれもティファニーならではのジュエリー製作技術と高級時計製作の融合を体現している。
「ティファニー タイマー」の最大の見どころは、プラチナ製40㎜ケースに収められたカスタマイズ版「エル・プリメロ 400」だ。1/10秒の計測が可能な毎時3万6000振動のハイビートとコラムホイール機構を特徴とする、ゼニスが誇るクロノグラフムーブメントで、ティファニーがLVMHグループ入りを果たした新章の幕開けを象徴するコラボレーションとも言えるだろう。
サファイヤクリスタルのケースバックからのぞく自動巻きローターには、18Kイエローゴールドで精巧に手彫りされた「バード オン ア ロック」が佇む。この小さな鳥はわずか1.4㎝幅ながら、ダイヤモンド研磨材やゲンチアナウッドを用いた伝統的な手作業で磨き上げられ、輝きに繊細な濃淡を生み出している。ティファニー ブルーのラッカー文字盤には、12石のバゲットカット ダイヤモンドがインデックスとして配され、文字盤製作だけで50時間以上を要する徹底ぶりだ。
「ティファニー エタニティ バゲット ウォッチ」は、同コレクション史上初めて自動巻き機械式ムーブメントを搭載したモデルとして注目に値する。36㎜のラウンドケースに、ふたつの異なるベゼルデザインが用意された。ブルー グラデーションモデルでは、サファイヤ10石、トパーズ21石、エメラルド5石という合計36石のバゲットカットの宝石がセッティングされ、美しいグラデーションを魅せている。
一方、ダイヤモンドモデルは合計5カラット超の36石のバゲットカットダイヤモンドをベゼルに贅沢に配し、スノーセッティングされた文字盤との調和が見事だ。文字盤のインデックスには、ラウンドブリリアント、バゲット、クッション、ティファニー トゥルー、マキース、アッシャー、ハート、ペア、オーバル、エメラルド、トライアングル、プリンセスという12種類の異なるカットを施した宝石が配され、時を刻むごとに多彩な輝きを放つ仕掛けだ。
「16ストーン マザー オブ パール ウォッチ」は、1959年にジャン・シュランバージェがデザインした伝説的なジュエリーコレクションへのオマージュである。18Kイエローゴールドのクロスステッチモチーフと24石のダイヤモンドをあしらった回転リングは、手首の動きに沿って優雅に回転し、製作に25時間を要する複雑な工程で仕上げられる。18Kホワイトゴールド製ケースには合計433石、3.8カラット超のダイヤモンドがセッティングされ、ティファニーの金細工とジェムセッティングの卓越した技術が凝縮されている。
スイス時計産業が主流を占める高級時計の世界において、ティファニーはニューヨークで育まれた独自のジュエリー製作の美学を時計に注ぎ込むという、他にはないアプローチを貫き続けている。今回発表された3つの新作は、まさにその哲学の結晶といえるだろう。
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
TEL:0120-488-712
www.tiffany.co.jp