日常のツールとして急速に浸透したAIは、
かつての産業の機械化やインターネットの登場と同じように、
社会構造や暮らしを根本から変えることになるだろう。
いまテクノロジーは、過去に例を見ない早さで進展している。
そんな世界をネットの普及前、80年代末に予見した作品がある。
科学誌、数理モデル、思想書などから得た知識をもとに
緻密に未来を描き出した『攻殻機動隊』である。
原作漫画からさまざまな監督の手によってアニメ化が連綿と続き、
各作品は時を経ても褪せることなく、熱狂的なファンを生んだ。
そのストーリーや映像表現は国内外で高く評価される一方で、
エンタメの枠を超え、いまを生きるすべての人に気づきを与える。
予測困難なこれからを乗り越える道標になるだろう本作を、
我々はデザイン、都市論、宗教学など多様な視点から紐解いた。
〝新たな古典〟と呼べる奥深き作品世界へ、いざ、飛び込もう。
目次
士郎正宗から押井守、新作アニメまで
攻殻機動隊を見よ
- 「攻殻機動隊」とは?
押さえるべき基礎知識 - 潮流を図解で読み解く、80年代以降のSF作品群
- 時代のクリエイターが語る、いま、“攻殻”を見るべき理由
- 監督ふたりが初対談、AIが人格を持つ日は来る⁉
- 制作の裏側を垣間見る、ふたつの余話
- すべてはここから!
異才・士郎正宗の創作の源泉を探る - 象徴的キャラクター、草薙素子を徹底解剖
- アニメ史を更新した、押井守の“世界観主義”
- デザイナーが語る、メカニックデザインの“技”
- アニメーションが提示する、近未来の都市イメージ
- 時代の空気を映し出す、最新音楽の実験場
- 作品に広がる精神性を、宗教学者が読み解く
- 現実の社会を映し出した、作中事件簿
- やがて作品を超えていく、最先端科学技術の現在地
- 発売のたびに話題を呼ぶ、コラボアパレルの数々
- 『攻殻機動隊』オリジナル小説 万延回廊 文・樋口恭介
- TOKYO NODEで、“攻殻”の世界に没入!
- 新たな制作陣とともに描く、待望のアニメ作品がついに始動!
- テクノロジーにどう向き合うか 円城 塔
