スイスの名門時計ブランドのブレゲが、創業250周年を記念する最新作として「クラシック 7225」と「クラシック 7235」の2モデルを発表した。東京・銀座で開催された発表会には、ブレゲを愛用するSnow Man佐久間大介もゲストで登壇。いずれも18Kブレゲゴールド製ケースを採用し、創業者アブラアン-ルイ・ブレゲの革新精神を現代に再解釈した意欲作だ。
1794年に販売された懐中時計「No.5」へのオマージュとして誕生した「クラシック 7235」は、ブレゲ・スタイルの原点を再解釈したモデル。新開発の自動巻きキャリバー「502.3.DRL」を搭載し、厚さ3.95㎜の超薄型ムーブメントでケース厚9.9㎜を実現。
2時位置のムーンフェイズ、10時30分位置のパワーリザーブ、5時位置のスモールセコンドを立体的に配置した傾斜文字盤が美しい。ケースバックには初めて水平の「ケ・ド・ロルロージュ」模様を手彫りで施し、伝統の意匠を新たな角度から表現している。


一方、1802年から1809年に製作された傑作「ブレゲ No.1176」に着想を得た「クラシック 7225」は、マグネティック・ピボットと10Hz(毎時72,000振動)の高振動脱進機を組み合わせた革新的な機構を搭載。磁場によってテン真を安定させ、日差±1秒という驚異的な精度を実現している。
文字盤には「ケ・ド・ロルロージュ」模様のギョーシェ装飾が施され、2時と10時位置にスモールセコンド、6時位置にパワーリザーブ表示を配す。さらに、8時位置のプッシュボタンにより計測用スモールセコンドのフライバック操作も可能。伝統技術と最先端の発想が共鳴する、まさにブレゲらしい高精度モデルだ。
両モデルとも、ネイビーブルーのアリゲーターレザーストラップを採用し、当時ブレゲが懐中時計を収めていたモロッコ革ケースから着想を得た、赤いレザー仕立ての250周年スペシャルエディションボックスが付属する。
また、品質・性能・倫理性という3つの柱を保証する新たな認証印「ブレゲ・シール」も同時に導入し、節目の年を飾るとともに、ブランドの進むべき未来を提示してみせた。
精緻な機構と職人技、そして250年にわたり継承されてきた美学がひとつに結実したこれらのモデルは、ブレゲの歴史と革新を象徴するにふさわしい記念碑的な存在と言えるだろう。
ブレゲ
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