時計界の常識を打ち破った“モナコ”。そこに、時を制す複雑機構──スプリットセコンド・クロノグラフが重なる。そしていま、タグ・ホイヤーが提示するのは、アヴァンギャルドな美学が結晶した新時代のタイムピース「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」の姿である。

大胆さと熟練の技。その交点に立ち、スイス時計の地位を不動のものとしてきたタグ・ホイヤー。世界初の振動ピニオン、1/100秒の計測を可能にしたストップウォッチ「マイクログラフ」、そして防水性能を備えた世界初の自動巻き角型クロノグラフ――数々の革新を通じ、タグ・ホイヤーは常に時計業界の最前線を走り続けてきた。
前例を打ち破るアヴァンギャルドな哲学を貫きながら、技術と美意識を融合させ、進化を促してきたその真髄は、まさに「挑戦と進化を記録する精神」に他ならない。そして2025年、ブランドはF1モナコグランプリ史上初のタイトルパートナーに就任。時を同じくして、「モナコ」コレクションに新たな三銃士を加える。その中でも、異端の美学を貫くのが「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」だ。
特筆すべきは、「TH-チタン」と名付けられた、独特の質感を湛えるチタン素材の存在である。これは、もともと航空宇宙部品や高性能自動車のコンポーネントなど、極めて過酷な条件下での使用を前提に、限定的に用いられてきた高強度・高耐食・高エネルギー保持性を兼ね備えた特別なチタンだ。タグ・ホイヤーは、この前例なき素材にさらに高度な加工を施すべく、独自の熱処理工程を開発。4年にわたる研究開発を経て、同ブランドが誇る驚異的な軽さと強度、そして素材としての完成度を実現した。まさに現代科学の粋を結集した成果といえる。


この素材の魅力は性能だけにとどまらない。金属が原子レベルで変容し現れる模様は、繊細でいて不規則。つまり、ひとつとして同じ表情を持つものは存在せず、唯一無二のビジュアルアイデンティティが生み出される。それは表面に豊かな表情を与えると同時に、素材が自ら語るデザインともいえる。
極めつけは、このTH-チタンがケースからムーブメントに至るまで、惜しみなく採用されている点だ。タグ・ホイヤーは、すべての構成要素においてこの素材のパフォーマンスを最大限に引き出し、時計そのものを一段上の領域へと導いている。
この革新の背景には、タグ・ホイヤー社内の研究開発部門「タグ・ホイヤー ラボ」の存在がある。異なる専門領域を持つ科学者やエンジニアが結集するこの施設では、最先端設備を駆使しながら、常に時計製造の限界に挑み続けている。そして、TH-チタンもまた、この飽くなき探究心から生まれた素材なのである。
タグ・ホイヤーにとって新しい幕開けとなった、2025年。そして誕生した「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」は、まさにそんな新章を切り拓いた一本に相応しいタイムピースとなった。

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