5月25日に開催されたF1モナコGPに合わせて、タグ・ホイヤーの「モナコ」コレクションから新作3本が登場。モーターレーシングへの敬意と、受け継がれてきた歴史と叡智を宿す、3本のタイムピースがここに集結した。

1. タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ x ガルフ

伝説のレーススポンサー“ガルフ・オイル”とのコラボで誕生した本モデルは、1971年の映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが着用した1本へのオマージュ。
ライトブルーと鮮やかなオレンジのストライプは、70年代を象徴するガルフカラーそのものだ。ムーブメントには1969年のオリジナルデザインを忠実に再現した「キャリバー11」を搭載し、約40時間のパワーリザーブを誇る。
軽量かつ堅牢なグレード2チタン製ケース、レーシングカーの整備工場やパドックで目にする無骨な道具の雰囲気から着想を得たサンドブラスト加工、そして難燃素材ノーメックスを使用したストラップが、レーシングスピリットと高い実用性を両立。デザイン、性能、物語――まさに三拍子揃った“走る伝統”の体現者である。
2. タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ

今回発表されたモナコシリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」には、タグ・ホイヤーの革新性が凝縮されている。
特筆すべきは、同社が4年の歳月をかけて開発した独自素材“THチタン”の存在だ。もともと高強度・耐食性・エネルギー保持特性を備えた特別なチタン合金に、独自の熱処理を施すことで完成したこの素材は、ひとつとして同じ模様が存在せず、極限までの軽量性と唯一無二の表情を両立する。しかもその素材は、ケースのみならずムーブメントにまで採用されている点が画期的だ。
さらに、印象的なサファイアクリスタル製のベゼルとダイヤル越しには、ふたつの異なる時間を同時に計測できる高度かつ精緻な複雑機構、スプリットセコンドが姿を現す。まさに、技術と美の極地に挑むモナコの未来形と言えるだろう。
3. タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」は、1960〜70年代に登場したオリジナルのホイヤー製ストップウォッチの美学を現代に蘇らせた一本。
ブラック、ホワイト、レッドで構成された印象的なカラーパレットは、機能性を最優先に考えるジャック・ホイヤーのデザイン哲学を体現しつつ、クラシカルな雰囲気も纏っている。心臓部には、初代モナコの精神を受け継ぐ自動巻きクロノグラフ「キャリバー11」を搭載した。
そして、世代を超えて多くのドライバーに愛されたレーシンググローブを想起させる、ブラックのパンチング加工カーフストラップがスポーティな印象を添える。カーレーシングの情熱とタグ・ホイヤーの伝統が、現代に見事に融合したモデルだ。
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