60〜70年代のホイヤー製ストップウォッチの美学を再び纏った「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」

  • 文:谷田部 凱
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長きにわたり、モータースポーツの世界と共振してきたタグ・ホイヤー。その深層に流れるレーシングスピリットを、静かに物語る新作が誕生した。ブラック、ホワイト、そしてレッド。ブランドのヘリテージを象徴するカラーパレットを纏い「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」は、時を超えた情熱に再び火を灯す。

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1960〜70年代のオリジナル・ホイヤー製ストップウォッチに宿る美学を、現代に蘇らせた「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」。

2025年は、タグ・ホイヤーにとって記念すべき節目の年となった。これまで同社は、モータースポーツ界においてコンマ数秒を争う世界のタイムキーパーとして重要な役割を果たし、その技術を進化させてきた。そして今年、F1モナコグランプリ史上初のタイトルパートナーに就任。名実ともにレースの象徴的存在となった。

その歴史的瞬間に誕生したのが、「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」だ。1960〜70年代にサーキットで使用されていたホイヤー製ストップウォッチに着想を得たこのタイムピースは、ブランドのヘリテージに敬意を払いながら、現代の技術と美意識で再構築されている。

まず目を引くのは、ブラック、ホワイト、レッドで構成されたトリコロールの配色だ。絶妙なバランスで配置された3色は、遊び心と知性が共存するクラシックモダンな印象を与える。だが、これは単なる装飾ではない。コンマ単位の時間を瞬時に判読できるよう設計された、ジャック・ホイヤーのデザイン哲学を体現した視認性重視のディテールでもある。そんなタイムピースの心臓部には「キャリバー11」を搭載。初代モナコに命を吹き込んだ伝説的ムーブメントの精神を継承し、いまなお脈打ち続けている。

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デザインのインスピレーション源となった60〜70年代にサーキットで使われていたオリジナルのストップウォッチと当時の広告
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クラシックな美意識とハイエンド素材が融合するこのモデルのケースバックには、コレクターズエディションならではの刻印が添えられている。サファイアクリスタル越しに見えるローターには「ホイヤー」のロゴも。
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世代を超えてドライバーに親しまれてきたレーシンググローブを思わせる、ブラックのカーフレザーにパンチング加工を施したストラップ。バックルにもホイヤーのロゴがあしらわれ、ヴィンテージの息吹と現代的な機能美が静かに同居する。

さらに、ダイヤルを引き立てるケースには、軽量かつ高い耐久性を誇るブラックDLCコーティングを施したチタンを採用。アイコニックな「タグ・ホイヤー モナコ」のフォルムに、モダンでシックな解釈を加え、現代的な美意識をまとわせている。

伝統を受け継ぎ、今回もリューズはケース左側に配置。この特徴的なディテールが、「モナコ」ならではの唯一無二のシルエットを際立たせている。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」は、970本限定での展開。この数字には、ブランドがF1とともに歩んだ1970年代への明確なオマージュが込められている。機能、デザイン、そしてストーリー。そのすべてに、“時間”への情熱と哲学が息づいている。 

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ブラック、レッド、ホワイトのビジュアルアイデンティティを映した特製パッケージと、専用のトラベルポーチが付属。手にした瞬間の高揚感に、さりげない余韻を添えてくれる。

 

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タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ/自動巻き、チタンケース、ケース径41㎜、パワーリザーブ約40時間、シースルーバック、カーフストラップ、100m防水、世界限定970本。¥1,474,000

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー

TEL:03-5635-7030
www.tagheuer.com

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