グラフィティな街とつながる、LAの「ドーバー ストリート マーケット」のカッコよさ!

ア……アホ !?

いや〜最高です。 LAダウンタウンの最先端エリア「ROW DTLA」の、ブティック「COTA」で発見。

いまもっともお洒落とも称されるスポット。
上の「アホ」に出会ったのは、米カリフォルニア州ロサンゼルスのスタイリッシュな新進エリア「ロウ ディーティエルエー(ROW DTLA)」。
「ROW」は、誰もが「行っちゃだめ」と口にする危険なエリア「スキッド ロウ(SKID ROW)」が隣にあることからのネーミングで、「DTLA」は「ダウンタウン ロサンゼルス」の頭文字。
Penの仕事で訪れたこの街のレポート最終回(たぶん)の今回は、ファッションをお届けします。
(と言いながら、「アホ」から始まりましたけども)
このROW DTLAに入居してる某ブランドの会社を見学しまして、空き時間にふらふら歩きました。
地図見たら、若手アーティストが集まりグラフィティ(落書き)を競い合ってる、話題の倉庫街「アート ディストリクト」のすぐそばだと判明。
なるほど!
このあたりがアートを活用して盛り上がってる!
倉庫街リノベーションは低予算でも創造的な活動ができるし!
どの国でも街の変化の仕方は共通だな!
と、むっちゃテンション上がってきまして。
さらに訪れた会社の人から、
「近くに、コム デ ギャルソンが運営してるショップ『ドーバー ストリート マーケット』もできたんですよ。
アート ディストリクトらしい雰囲気たっぷりで面白いですよ」
と教えられ、もう、行くしか!!

アート ディストリクトの町並み。至るところにグラフィティがありワクワクします。

昔ながらのスプレー缶の絵は少なかったです。ってもこのように、1970〜80年代ふうの場所もチラホラと。

そんなこんなで、辿り着いたのがここ。え?ファッションの店??

正面入口を見ても、え?ホントに?? 倉庫じゃなくて??

看板見たら……確かに「ドーバー ストリート マーケット」。東京では銀座の一等地で、ビルの1〜6階までを占める最先端ショップ。

中に入ればさすがのエッジーさ。木材の天井と白内装のコントラストが素敵です。

「珍しい」って 。 “嘘っこニッポン” をここでも発見。大好きですこーゆーの。

天井からはグロいオブジェが下がり、スタンドライトは透明の箱で覆われて宙吊りに。カオスな空間です。

スニーカーはいまや世界の共通言語。「ホカオネオネ」「バンズ」「コンバース」など手に届きやすい価格のもの。

1フロアで超広い面積の店内は、屋外のアートな街と一体化してつながったようなユニークさ。柵を使ったこんなディスプレイもその感覚の表れ。

2017年に東京・原宿に路面店ができた、NYのストリートブランド「NOAH」。ここの服はほかのカルチャー系とは一味違うデザインセンスが。

品揃えは世界中からのエッジーなセレクトなんですが、具体的にブランド名をチェックする時間がなく……( ←ただの言い訳)。

心地よく頭が混乱する、オブジェ、水槽、トタン内壁、天窓。

出たっ、ファッションを笑いに変えるスゴ技のニッポンブランド「ダブレット」。 アメリカでもやってること変わんねーよ 笑。嬉しくなりますね、大好きな知り合いブランドに海外で出会えると。

バカでかい犬連れの人はどう見ても散歩途中。客も、店員さん(右端の黒服の人)もオオウケしてました。

カフェ「ローズ ベーカリー」がここにも。食堂っぽいのが味わい深し。コム デ ギャルソンが銀座のドーバー ストリート マーケットのオープンのときにパリから誘致したカフェで、ニッポンには東京に4店舗、本場パリに5店舗、ロンドンとソウルに各1店舗、アメリカにはNYとこのLAの2店舗あります。
LAレポート4回目にして、初めてファッションを取り上げた今回。
とゆーのもですね、創造的な新しいファッションでニッポンに入ってきてないものなんて、ほとんど存在しないですから〜。
我が国のバイヤーさんの、目の付け所や買付けの行動力はスゴいのです。
ダウンタウンの仕事での短いオフタイムとなれば、
「ファッションより美術や建築のほうが収穫あるな」
と考えるのもやむなしでしょう
(私の肩書はファッションライターですけども)
それでも18年に誕生したドーバー ストリート マーケット ロサンゼルスに行けたのは嬉しかったですね。
(滞在時間15分とはいえ)
「東京でファッションの店を一軒だけ挙げるなら?」
と問われたら私は、
「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」
と答えます。
スタートした地は名の通りロンドンですが、いまや世界各地にあります。
銀座店は人をワクワクさせる演出に優れ、ハイブランドもデビューしたてブランドも分け隔てなく扱い、スノッブ気取りもない。
照明が明るく白く、服の色や形をしっかり吟味できる。
さらに店員さんにガン見されることもなく、気軽に服を眺められる。
店そのものが、クリエイティブで自由。
そんな店、ほかに見当たらないのです。
東京広しといえども。
ところで……、
LA滞在のオフタイムがあと半日あればな〜!
カフェ巡りしたかったな〜〜!!
ま、いっか、アート ディストリクトを代表する倉庫ギャラリー「ハウザー&ワース」のカフェレストランで夕飯食べられましたから。
むっちゃおいしくてアートで、超幸せなひとときでありました。

「Hauser & Wirth」のカフェレストラン。どのメニューも極ウマでした。
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