チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕...

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に7月2日(金)に追加される「ガーデンエリア」。写真中央部が天井から吊り下がった生花。手前の天井、下側、壁が鏡。

ずっと気になってました、デジタルエンタメ施設「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」のことを。

パフュームのコンサートにも行ったことのない身としましては、現代のテクノロジービジュアルを知るいい場所と思ってましたから。

2018年に東京・豊洲(最寄り駅は新豊洲)に誕生したここは22年までの期間限定ですから、あまりのんびりもしていられず。


そんなおりに、21年7月2日(金)に追加される新エリアお披露目のプレスツアーが6月29日(火)に開催されまして、勇んで参加してきました。

全部見終わったあとに思わず頭に浮かんだのが、この施設が大好きそうな人。↓


1. プラネタリウム好き

2. レトロ遊園地の鏡張り迷路(ビックリハウス)好き

3. アニメーション好き


各部屋の基本構成は、

LED照明/アニメーション+鏡張り

鏡、鏡、鏡で、立体的なレイヤーを狙った空間演出。


逆に、行く前に気をつけるべきと思ったのはこんな人。↓


1. 暗闇が苦手な人

2. 背が低すぎる人


なんだ?と思われるでしょうが、まずは暗闇について。

色と明るさが目まぐるしく移り変わる部屋から部屋への移動に通路を素足で歩いていくのですが、その通路が黒くてかなり暗いです。

移動距離も長く入り組んでます。

私は暗闇が不得手ではありませんがちょっと戸惑いました。

部屋が眩しいから暗闇に目が慣れないまま移動を繰り返します。

これはメディアでは言及されない意外な盲点なので、行くご予定の方はご留意を。


身長についてはあとで写真をお見せしますが、160cmほどの平均身長の女性でも膝近くまで水(正確にはぬるま湯)に浸かるプールがあり、じゃぼじゃぼと結構な長い距離を歩きます。

(水って重いと実感)

急ぐと波が立ち、股下近くまで濡れる可能性あり。

転んだら全身ぐっしょりですし、小さなお子さんは不向きですからお忘れなく。


それでは入り口のロッカールームでソックスを脱ぎバッグと靴をしまい込み、

ご一緒に各部屋(チームラボは “作品” や “アート” と呼びます)を移動していきましょう!


でもちょっと、その前に。

(今回のイベントレポは前置き長いな)

写真について。

チームラボプラネッツは、劇的に写真映えする施設です。

実は1時間のプレスツアー中にバタバタと撮ってるときすでに、「これは困った」と感じてたんですが、

写真では鏡への反射と現物との区別がつきません。

でもこの場にいる自分はちゃんと、“リアルとヴァーチャルの境界線” を感じてます。

それを上手く記録できなくて。

レポーターとしては不甲斐なく、また記事をご覧いただいている皆さまに申し訳なくも思うのです。

それもどうぞお含みおきでご覧くださいませ。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

入場して間もなく出現する第1イベント。水が勢いよく流れる坂を登っていく。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

登りきった先にはリアルな滝が。部屋に入ると棚に並ぶタオルで足を拭きます。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

無数のLED照明が雨のように下げられた迷路空間。ここは素直にきれいだと思いました。色や明るさが大きく変化する仕掛けですが、私的には一定のままで包まれる感覚にゆっくり浸れたらもっとよかったです。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

一本一本は、いかにもの配線機器。テクノロジーを露出させたのは意図的?

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

全面鏡張りで、映画監督のクリストファー・ノーラン作品的な重層世界。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

ここが深いぬるま湯のプール。鯉が泳ぐ池がイメージされたもの。ここも壁はすべて鏡。暗いから端に行って頭をぶつけないようご注意を。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

動く映像は身体に当たると別モノに変化します。水は濁らせてあり投影するためでしょう。映像もぼんやりとした見え方。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

鯉はずっと泳いでるのではなく、刻々と別の絵に移り変わります。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

部屋から部屋への通路。床が照らされてない通路もあり。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

センサーつきLED照明とガスが入れられた球体の部屋。誰かが触ると色が変わり、連動して部屋中の色が変わります。何人かが触るともう、わけがわからなくなります。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

球体は基本床に落ちており、人が持ち上げると浮かんでバウンス。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

たまに人が触るくらいだと、2色だけのこんなきれいな瞬間が訪れることも。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

花びらのアニメーションがドーム型天井を流れ、床の鏡がそれを反射する部屋。床寝で体感することが推奨され、私が気に入ったのは体育座りすること。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

あぐらや体育座りで、風が吹くように早く流れる天井と床の映像を同時に眺めていると、部屋全体が動いている錯覚になり興味深い体験でした。

と、ここまでが従来の施設。

続いて紹介する2つが新しい「ガーデンエリア」です。


チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

本物の苔と金属に見える樹脂製オブジェが並ぶ屋外部屋。オブジェは夜になると光るそう。この日は気温が高かったため、蒸気でムシ暑かった〜。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

チームラボが「庭園」と呼ぶ、鏡張りの広い部屋。天井から吊り下がるのは13,000株の本物のランの花。ランはこの状態でも咲ける植物だそうです。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

人感センサーで人が近づくとゆっくりと上り、下を通って奥に進める仕掛け。しばらくするとまた下がります。

チームラボのミュージアムに新エリアが誕生。プレスツアー参加でわかった仕掛けとは !?

ゆりかもめ新豊洲駅から徒歩数分(すぐ駅前)。広場中央の四角いオブジェは壁面がモニタで、黒丸とオレンジの絵(炎だそう)が常に動いてます。トップ部分だけが鏡で、青空を反射。

施設に関する詳細は以下の公式サイトにて。

https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/


このたびは有名なチームラボの制作物を体感でき、とても有意義な経験でした。

その一方で、ミシン縫いの服より手縫いの服のほうに“人の想い” を感じがちな私としましては、「テクノロジーメディアに没入するには年を取りすぎてしまったかなあ」、と思う点も少なからず。

最近は道を歩くとき耳に流してる音楽もマックス・リヒターですし……。

(電子楽器も使う作曲家ですけども)

ポピュラー音楽を聴くことがめっきり減りました。


19年に森美術館で開催された「塩田千春展 魂がふるえる」の、

心をぐいぐいと揺さぶる手仕事芸術の凄味をまた味わいたいと願う今日このごろ。 ↓


“空間好き” ならきっと夢中に! 塩田千春のアート展 @六本木ヒルズ

https://www.pen-online.jp/creator/art/chiharu-shiota/1


撮影 © 高橋一史

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