かつてないほど活発にファッション界が動いている2026年。誰がどのブランドに移り、どのようなコレクションを発表したのか? 注目の最旬コレクションとともに、彼らのクリエイションを紐解く。
ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターが目まぐるしく入れ替わり、各メゾンのクリエイションは日々更新され続けている。本特集では、それぞれのブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちにフォーカス。その服づくりを紐解きながら、いま手に入れたいアイテムを紹介する。
2026春夏ファッション特集
『デザイナー&ディレクターファイル2026』 ¥990
Pen 2026年5月号
Amazonでの購入はこちら
楽天での購入はこちら

マイケル・ライダー
1980年、アメリカ・ワシントンD.C. 生まれ。 教職に就いた後、2004年にパリに移りニコラ・ジェスキエール率いるバレンシアガのチームに加わる。 08年から9年間はセリーヌにて、フィービー・ファイロのもとでデザイン・ディレクターを務め、25年にアーティスティック・ディレクターとして復帰を果たした。
2004年 バレンシアガでキャリアをスタート
2008年 セリーヌ デザイン・ディレクター就任
2018年 ポロ・ラルフ ローレン クリエイティブ・ディレクター就任
2025年 セリーヌ アーティスティック・ディレクター就任
マイケル・ライダー による「セリーヌ」
マイケル・ライダーのシグネチャーともいうべき、構築的なショルダーとシェイプの効いたウエストが際立つジャケットは、一見するとトラディショナルで王道的なスタイリングを洒脱にアップデートしてくれる傑作だ。華やかなスカーフや足元のアイコニックなバレエシューズなど、モダンジェンツな着こなしを完成させるジェンダーフリーな小物や色づかいにも注目したい。
洗練のスタイルで、セリーヌを鮮やかに再構築
1945年、セリーヌ・ヴィピアナによってメイド・トゥー・メジャーのシューズブランドとして創業したセリーヌ。その後レザーグッズやアクセサリー、プレタポルテ、メンズウエアへと展開を広げ、フィービー・ファイロ、エディ・スリマンなどの著名デザイナーをディレクターとして迎えながら、常に進化し続けてきた。
そんなセリーヌに、2008年からファイロのもとでデザイン・ディレクターを務めていたマイケル・ライダーが、アーティスティック・ディレクターとして約8年ぶりの帰還を果たした。
ライダーが初披露した26年春コレクションでは、ファイロ時代の知的で構築的なフォルムのテーラード、スリマン時代のスキニーパンツに代表されるシャープなクールネスなど、メゾンのエッセンスを見事に融合。セリーヌを象徴する上質さ、タイムレスという理想を、「着こなし」という“姿勢”の表現へと再構築してみせた。その根底には、「服は着る人の人生の一部となり、何年にもわたる思い出や変化に寄り添う存在になる」という、ライダーの信念がある。
ジェンダーを超えて共有されるコードに従っており、ウイメンズのアイテムもきわめて自然に取り入れることができる、新生セリーヌ。また、ネイビーブレザーやラガーシャツ、チノパンといったアメリカの定番的アイテムが、華麗にアップデートされているのも面白い。多彩なシルエット、長短のアイテムを、レイヤードの妙と鮮やかな色づかいで“魅せる”コレクションは、メゾンの新たな洗練を見事に体現している。
セリーヌジャパン
TEL:03-5414-1401
関連記事
