メンズウエアのトレンドを牽引し、話題を集めるビッグメゾン。プレステージであり続ける彼らをさらなる高みへと導く、気鋭のデザイナーものづくりとは? 今回取り上げるのは、ルイ・ヴィトンのファレル・ウィリアムス。
ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターが目まぐるしく入れ替わり、各メゾンのクリエイションは日々更新され続けている。本特集では、それぞれのブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちにフォーカス。その服づくりを紐解きながら、いま手に入れたいアイテムを紹介する。
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』 ¥880
Pen 2026年5月号
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2003年 ビリオネア・ボーイズ・クラブを設立
2004年 ルイ・ヴィトンと初コラボレーション
2015年 アメリカファッションデザイナー協議会 「ファッション・アイコン賞」を受賞
2023年 ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ ディレクターに就任
ファレル・ウィリアムス による「ルイ・ヴィトン」
アイコニックな「コーヒー インディゴ デニム」のセットアップは、トラッカー風のクロップド丈ジャケットとスケートパンツによる、ヴィンテージ感漂うルック。インナーには今季のテーマであるインドから着想を得た、キャラメル色のメッシュタンクトップを。ヌメ革パッチやゴールドカラーの金具など、メゾンの伝統を想起させるディテールも見逃せない。ジャケット¥426,800、タンクトップ¥152,900、パンツ¥271,700
メガブランドを成熟へと導く、異才クリエイター
1854年に誕生し、「旅の真髄」を掲げて進化の歩みを続けるメゾン、ルイ・ヴィトン。常に革新を追求してきたそのメンズ部門に、2023年、音楽やアートなど多彩な分野で頂点を極めたグローバル・アイコンであり、マルチクリエイターとしてファッション界でも才能を発揮するファレル・ウィリアムスが抜擢された。
就任以来、彼が打ち出してきた「ダンディズム」という美学が結実したのが、パリのポンピドゥー・センター前で披露された、26年春夏コレクションだ。チームとともに訪れたインドでの体験がインスピレーション源となり、コーヒー豆から着想を得た「コーヒーインディゴ」やベージュなどのアースカラーが、コレクション全体をシックに、豊かに彩った。
ショーでは、テーラリングとワークウエアを交差させる独自のアプローチが目を引いた。端正なスーツにあえて厚底のビーチサンダルやトレッキングブーツを合わせるなど、遊び心のあるミックスはウィリアムスならでは。さらに特筆すべきは、メゾンのアイデンティティに紐づくアーカイブトランクからの引用だ。野生動物のモチーフがデニムやバッグに落とし込まれ、メゾンの伝統にポップな息吹を与えている。
歴史的な遺産と異文化のスピリット、そしてウィリアムス自身の感性が融合した最新のワードローブ。あえてロゴの主張を控えめにし、気取らず飾らないエフォートレスな魅力に満ちた本コレクションは、ルイ・ヴィトンが向かう、キャッチーで成熟した新境地を示している。
28×H15×D16.5cm)¥194,700
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854
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