かつてないほど活発にファッション界が動いている2026年。誰がどのブランドに移り、どのようなコレクションを発表したのか? 注目の最旬コレクションとともに、彼らのクリエイションを紐解く。
ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターが目まぐるしく入れ替わり、各メゾンのクリエイションは日々更新され続けている。本特集では、それぞれのブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちにフォーカス。その服づくりを紐解きながら、いま手に入れたいアイテムを紹介する。
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』
Pen 2026年5月号
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© Demna
2014年 自身のブランド、ヴェトモンを創設
2015年 バレンシアガ アーティスティック・ディレクター就任
2021年 バレンシアガ クチュールコレクション発表
2025年 グッチ アーティスティック・ディレクター就任
デムナ による「グッチ」
「GGパターン」のセットアップは、艷やかでモダンな肌触りのウールポリエステル生地で仕立てられた、クラシックかつモダンな表情のニューフォーマル。インナーにも「GGパターン」のジャカード柄シルクシャツを合わせることで、タイムレスなエレガンスと、現代の感性に寄り添う洗練されたムードを両立させている。ジャケットのラペルには、着脱可能な「クレスト」モチーフのピンブローチが燦然と煌めく。ジャケット¥544,500、シャツ¥258,500、パンツ¥209,000、サングラス¥74,800、シューズ¥170,500
大胆かつ巧みに、グッチの美学を新次元へと導く
1921年のブランド創設以来、イタリアが誇る至高の職人技と革新的なデザインにより、世界のファッションシーンを牽引してきたグッチ。若き日のグッチオ・グッチがロンドンの高級ホテルで培った英国調の洗練と、故郷フィレンツェの伝統を融合させたこの名門に、2025年、大きな転機が訪れた。孤高のデザイン哲学でラグジュアリーの概念を塗り替え、世界的評価を得る気鋭のクリエイター、デムナがアーティスティック・ディレクターに就任したのだ。
彼が手掛ける初めてのコレクションであり、ランウェイ披露前の“序章”と位置づけられた「La Famiglia」は、国境や世代、価値観といった境界を軽やかに飛び越える、多様性に満ちた新しいグッチ・コミュニティを描き出した。ブランドの原点であるトラベルアイテムに着想を得つつ、ひとつのスタイルにとどまらないグッチというブランドの多面的な魅力を提示している。
クリエイションの要となるのは、端正なテーラリングやガウンなどのクラシックな基盤と、デムナ特有のエッジの効いたシルエットとの調和だ。1950年代から続く「クレスト」モチーフを随所にちりばめる一方で、「ジャッキー」バッグや「ホースビット ローファー」といった不朽のマスターピースたちは、ネオ・ミニマルな空気を纏ってアップデートされている。
ブランドの豊かな遺産に深い敬意を払いながら、大胆な再構築に挑むデムナの手腕。彼が手掛けるグッチならばきっと、時代を超越する新たな文化的意義をもたらすことだろう。


グッチ クライアントサービス
TEL:0120-99-2177
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