かつてないほど活発にファッション界が動いている2026年。誰がどのブランドに移り、どのようなコレクションを発表したのか?注目の最旬コレクションとともに、彼らのクリエイションを紐解く。
2026年、ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターの交代が続く中、各メゾンのクリエイションは日々更新され、伝統と革新が交差する新たな世界が生まれつつある。今回は、各ブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちを紐解き、いま手に入れたいアイテムを紹介。 彼らが生み出す“新たな伝統”を見逃すな。
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』 ¥880
Pen 2026年5月号
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2005年 ロンドン・カレッジ・オブ ・ファッション卒業
2008年 JW アンダーソンをメンズウエアでデビュー
2010年 ウイメンズのカプセルコレクション発表
2013年 ロエベのクリエイティブ・ディレクター就任
2015年 英国ファッション協会デザイナー・オブ・ザ・イヤーのメンズ、ウイメンズ両方の初の受賞者となる
2017年 ユニクロとコラボレーションスタート
2025年 ディオールのクリエイティブ ディレクター就任
ジョナサン・アンダーソン による「ディオール」
クリエイションの源、それはメゾンへの深い愛
1946年にクリスチャン・ディオールが創設したディオール。今シーズンからメンズとウイメンズ、そしてオートクチュールまでジョナサン・アンダーソンがすべてひとりで手掛ける。実にムッシュ ディオール以来の快挙である。
18世紀のスタイルに憧れを抱いていたムッシュ ディオール。そしてアンダーソンが思い描く理想の男性像は、パリ左岸の“学生”のスタイル。革命期のケープにカジュアルなシャツやデニムを合わせ、貴族的なストールにジャージーを合わせるといったふたつの要素の融合は、彼にしかできないキュレーション的発想といえる。
ファーストルックにアンダーソンが選んだのは、ディオールのアイコンである「バー」ジャケットとカーゴパンツ。「バー」ジャケットは彼のルーツである北アイルランドのドネガルツイード製。パンツはアンダーソンのお気に入り、ムッシュのオートクチュールドレス「デルフト」をカーゴパンツに落とし込んだもの。両サイドに折り畳まれた圧巻のドレープ、生地は7.5mにもおよぶ。メゾンのヘリテージとアンダーソンのルーツを結び付けた、まさにファーストルックにふさわしい提案だ。
もちろん、アトリエのオートクチュール技術があるからこそ実現できたもの。アンダーソンはファーストコレクションに、40年代にムッシュの下で働いていたというおばあちゃんクチュリエを招待した。ムッシュ、そしてアトリエのクチュリエたちへの深い愛とリスペクト。こうして唯一無二、アンダーソンだけのディオールが羽ばたいていく。
サヴィルロウで自身のスーツを仕立てていたというムッシュ ディオール。メンズのスーツ専用だった千鳥格子を、ウイメンズのオートクチュールに初めて採用したのがムッシュだった。千鳥格子のニットはアンダーソンからムッシュへのラブコール。¥220,000
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947
