ミュージシャン3名に愛用する腕時計を聞いた。以下、Pen Onlineの過去記事から抜粋して紹介する。
オーイシマサヨシ
オーイシマサヨシ●アニソンシンガー。1980年、愛媛県生まれ。2001年にSound Scheduleとしてメジャーデビュー。08年からは大石昌良名義で、14年からはアニソンシンガー、オーイシマサヨシとして活動中。
アニソンシンガーや音楽クリエイターとして活躍するオーイシマサヨシ。高校時代に観たドラマで木村拓哉が着用していた、ロレックス「エクスプローラー」に憧れ続けていた。年齢を重ねるなかで決意し、2021年に自身のレギュラー番組で訪れた時計店で購入した。
「その時に初めて実物を見たのですが、感動しましたね。対面した瞬間、発光して見えたんです。シンプルなのにオーラがあり、ついに自分の腕に着ける時が来たのかと。なろう系の漫画や小説で魔王を倒す時に登場する、勇者の腕輪を手に入れたような気分でした」
ケース径36㎜の小ぶりなサイズは、細身の腕にピタリと馴染む。
「グリーンの箱を受け取った瞬間、これまでの自分の歩みを実感しました。それからは、時計を見るたびに自然と背筋が伸びて気持ちが整う。頑張ってきた時間を思い出して『俺は大丈夫だ』と背中を押してくれます。手にしてから、曲づくりや創作への向き合い方も変わりました。自分にとって、お守りのような存在ですね」
尾崎裕哉
尾崎裕哉●ミュージシャン。1989年、東京都生まれ。父はシンガーソングライターの尾崎豊。2023年に4th EP 「I LOVE YOU」をリリース。弾き語りやバンド、クラシックなど多様なスタイルでライブ活動を行う。
これまで、人生の節目ごとに腕時計を購入してきたという尾崎裕哉だが、彼が腕時計に対して興味を抱くきっかけとなったのが、二十歳になった時に母親から亡き父・尾崎豊の形見として手渡された、「ブルガリ・ブルガリ」だ。
「父が晩年に愛用していたもので、よく同じブランドのネックレスやブレスレットと合わせて着用していたそうです」
その姿は、死の直前の取材で、最後のインタビューとされる『ロックンロール・ニューズメーカー』の記事にも残されている。
「腕時計は特にヴィンテージのものが好きで、気に入っているお店の在庫状況は、常にネットでチェックしています。ツアーで地方に行った時に、そういうお店を巡るのも楽しみのひとつなんです」
VERBAL
「この時計は、僕にとってのラッキーアイテムなんです」
音楽プロデューサーをはじめ、多才ぶりを発揮するバーバルが愛用するのが、オーデマ ピゲのカルトウォッチ「ジョン・シェーファー ミニッツリピーター スケルトン」。20世紀初頭にアメリカの富豪がオーダーした時計に着想を得たクッションケースが特徴で、1990年代にごく少数のみ製作された。
「オーデマ ピゲのブランドの歴史を深掘りしていくうちに、この時計の存在を知りました。ケースのデザインや機構、その背景にある物語に惹かれました」