1960年代に0.01秒単位の計時を実現し、世界を驚かせたセイコー。そして1969年に誕生した、垂直クラッチ機構を搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ「1969 スピードタイマー」。その“DNA”を受け継ぐ新作が9月5日に発売される。

「ダットサン240Z」とのコラボモデルが話題のセイコー プロスペックス「スピードタイマー」から、レギュラーモデルとして、レーシングスピリットが息づく新作が登場。時速50〜60kmの計測結果の表示も可能なタキメーターベゼルを搭載したクロノグラフモデルと、「カウントダウンタイマー」機能を搭載したメカニカルモデルの2種3モデル。
カウンドダウンタイマー機能とは、スタートまでの残り時間やタイヤ交換・給油などの作業時間といった、モータースポーツにおける任意の時間計測を可能にするもので、レーシングファンにはたまらない仕様だ。


カウントダウン機能を搭載したメカニカルモデルは、ケース径39.5㎜、厚さ12.0㎜というフィット感に優れるサイズで、20気圧防水により実用性も高い。4時位置のリューズで操作するダイヤル外周のリングには、三角形の目盛りにルミブライトを充填し、夜間や暗所でも優れた視認性を確保している。流線形のケースとエレガントなブレスレットのデザインは、1972年誕生のクロノグラフの意匠を継承し、細かなピッチのブレスレットは手首に快適にフィットする。
タキメーターベゼルを採用したメカニカルクロノグラフは、垂直クラッチ機構を搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ「1969 スピードタイマー」をオマージュし、時速50〜60kmの計測結果表示も可能なタキメーターベゼルを備えた。オーセンティックな横3つ目のスポーツクロノグラフのデザインで、クロノグラフやタキメーターも高い視認性を確保。ストップウォッチ機能も操作性に優れるハンマー型のプッシュボタンを採用した。
1960〜70年代に世界に衝撃を与えたセイコーのDNAを継ぐ新作は、輝かしい歴史を継承するとともに、単なる懐古主義ではなく、未来を見据えた“挑戦”のDNAを宿したモデルとも言えるだろう。


