IWCの「トップガン」に新色が登場! パントンと共同開発したライトブルーセラミックは夏にこそ纏いたい

  • 文:倉持佑次
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スイスの高級時計ブランド、IWCシャフハウゼンが新たな「トップガン」モデルを発表した。海軍航空隊の精鋭養成機関に着想を得た本シリーズに、ライトブルーの新色“トップガン・ミラマー”が仲間入りする。空のプロフェッショナルたちの精神を色に込めた、夏に映える爽やかな一本だ。

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清涼感のあるライトブルーが印象的な新作「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “トップガン・ミラマー”」。

今回登場したモデルは、アメリカ海軍の戦闘機兵器学校、通称“トップガン”の教官が制服の下に着用するTシャツの色から着想を得ている。厳しい選抜を経て集められたパイロットたちは、最前線の戦術を学び、部隊に戻って後進を指導する立場を担う。空のエリートたちを象徴するその存在に敬意を払い、このライトブルーには誇りと責任の意味が託された。

色調の開発には、色彩の専門機関パントン(Pantone)とのパートナーシップが生かされている。1000本限定で登場した「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “トップガン・ミラマー”」では、IWCとパントンが共同開発したカラーである「IWCトップガン・ミラマー」というライトブルーのセラミックケースに、同系色の文字盤とラバーストラップを組み合わせ、完成度の高い統一感を実現。さらに、針にはスーパールミノバが塗布されており、暗所においても高い視認性を発揮する。

注目すべきは、この色を美しく表現するために求められた技術の高さだ。セラミックの原料となるジルコニウム酸化物と金属酸化物を精密に調合し、焼成の過程で微妙に変化する色を制御しながら理想の発色に導く。そのうえで、文字盤やストラップといった異素材のパーツにも同じ色味を再現する必要があり、各工程で繊細な調整が重ねられたという。

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パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “トップガン・ミラマー”/自動巻き、セラミックケース、ケース径41.9㎜、パワーリザーブ約46時間、ラバーストラップ、10気圧防水、世界限定1000本。¥2,068,000
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ケースバックには「TOP GUN」のエンブレムが力強く刻印されている。

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パントンカラーを組み合わせた、初のSSモデルも登場!

さらに今回、ステンレス・スチール製ケースに「IWCトップガン・ミラマー」のカラーを組み合わせたモデル「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」も登場した。IWCがこの素材にパントンカラーを採用するのは初の試みであり、同ブランドの技術的な柔軟性と挑戦心を示す象徴的な一歩となっている。こちらも同色の文字盤とラバーストラップを備え、軽やかで洗練された印象だ。

両モデルには、自社製ムーブメント「キャリバー69000」シリーズを搭載、パワーリザーブは約46時間を確保する。クロノグラフ機構は、堅牢性と操作性の両立を追求したコラムホイール設計で、プッシュ操作時にしっかりとしたクリック感が得られる点も魅力だ。また、ストラップの交換を工具なしで行えるEasX-CHANGEシステムも装備され、日常のスタイルや用途に応じて簡単に着せ替えが可能となっている。

これまでもモハーヴェ・デザート、レイク・タホ、ウッドランドなど、自然や地名に着想を得たカラーで展開してきた「トップガン」シリーズ。そこに今回加わった“トップガン・ミラマー”は、空のエリートたちの物語を受け継ぎながら、現代のライフスタイルにも寄り添う、夏にこそ身に着けたくなる一本に仕上がっている。

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パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41/自動巻き、SSケース、ケース径41㎜、パワーリザーブ約46時間、ラバーストラップ、10気圧防水。¥1,052,700
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ステンレス・スチール製モデルでは、精巧なムーブメントの動きを堪能できるシースルーバック構造を採用。

IWCシャフハウゼン

TEL:0120-05-1868
www.iwc.com

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