6月27日から、映画『F1/エフワン』が全国の映画館で公開中だ。ブラッド・ピットやダムソン・イドリスらキャスト陣が実際にマシンを運転し、F1グランプリが開催される本物のサーキットコースで撮影。高速の世界を凄まじい臨場感で映し出した。
そんな今年最注目の映画とコラボレーションしているのが、スイスの高級腕時計ブランドのIWCだ。
ブラピも着用! IWCの腕時計が映画のキーアイテムに

映画『F1/エフワン』のあらすじを簡単に説明しよう。主人公はブラッド・ピットが演じる伝説的なドライバー、ソニー・ヘイズ。「APXGP」という最下位に沈むF1チームのオーナーで、かつてのチームメイトでもあるルーベンから誘いを受け、現役復帰することになった。型破りなソニーの振る舞いに「APXGP」のチームメイトたちは困惑し、衝突を繰り返すが、やがて彼の圧倒的な才能に導かれてチームは変化していく……。
IWCはこの架空のF1チーム、「APXGP」の公式スポンサーとして劇中に登場する。
そもそもIWCは、2013年からF1チームの「メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム」の公式エンジニアリングパートナーを務め、公式ウォッチを開発してきた。F1のマシンとIWCの腕時計は、精密なエンジニアリングや先端素材の活用、高い耐久性、チームワークによる開発体制など、多くの共通点を持つだけに、今回のコラボレーションも必然的なものだと言えるだろう。

映画『F1/エフワン』でIWCは単なるスポンサーではなく、映画の制作においても重要な役割を果たした。120本を超える腕時計を衣装として供給したのだ。メインキャストのレーサーたちはもちろん、メカニック、エンジニアなど、「APXGP」のチームメンバーたちの手元にはIWCの腕時計が輝く。
そしてその腕時計は、登場人物たちの個性や背景を語る重要な小道具になっている。ブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズが着用したのは、時計界の巨匠、ジェラルド・ジェンタが1970年代に手掛けた「インヂュニア SL」のヴィンテージモデルをベースにした特別な腕時計。父親から受け継いだかのような温かみを漂わせ、キャラクターに深みを持たせた。
一方、ダムソン・イドリス演じるチームの若い才能、ジョシュア・ピアスは、F1マシンの高性能とラグジュアリーを象徴するような「パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41」を着用。さらにピットクルーやエンジニアたちが着用するIWCの定番コレクション「パイロット・ウォッチ」は、力強くテクニカルな佇まいが好相性だ。このように脇役に至るまで腕時計はキャラクターの人物像に寄り添い、物語に奥行きを加えている。

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コラボレーションモデルも続々登場

映画の中で印象的に登場するIWCの腕時計だが、映画『F1/エフワン』の公開を記念したコラボレーションモデルも既に発売が開始されている。
架空のF1チーム「APXGP」の名前を冠した「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 APXGP」だ。ブラック、ゴールド、ホワイトのカラーパレットを取り入れたデザインは、「APXGP」のマシンに配されるチームカラーからインスピレーションを得たものである。


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さらに映画と関連したもうひとつの新作は、18Kレッドゴールドのケースが華やかな「パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41」だ。劇中でジョシュア・ピアスが着用し、映画の中でも特別な存在感を放つ。
「パフォーマンス・クロノグラフ」はメルセデスAMGとの共同開発により生まれたコレクション。タキメータースケールとクロノグラフを搭載し、移動距離に対する平均速度を算出できる、まさにモータースポーツのための腕時計だ。今回初めてゴールドを採用したことで、「高性能」と「ラグジュアリー」を両立する究極の一本に仕上がったと言える。

映画『F1/エフワン』の監督を務めたジョセフ・コシンスキーは、「F1はエンジニアリングや技術レベルの高さ、開発・試験・製造というサイクルの速さにおいて常軌を逸しています。映画では華やかなレースの裏で、昼夜を問わずマシンの改良とスピード向上に取り組んでいる人々の物語も伝えたかった」と語る。それは、高い技術と日々の研究が注がれるIWCの精密な腕時計とも間違いなく通じる点だろう。
ぜひこの映画を通じて、IWCとF1が共有する世界観を体感してほしい。