「便利なものは復活させる」、今昔融合の“新しい”掃除機

  • イラスト:信濃八太郎
  • 編集:一ノ瀬 伸

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〈掃除機〉
Sirius Stick type cordless cleaner switle stick(シリウス スティック型コードレスクリーナー スイトル スティック)

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「スイトルスティック」は、掃除機本体のほか、充電スタンド、フレキホース、2 in 1ブラシ、布団ブラシスティックが付属。高いコストパフォーマンスに注目。¥17,800

シリウスから発売されたコードレススティック掃除機「スイトルスティック」は、フィルターの前にティッシュをセットして使い、ゴミはティッシュごと捨てればOKという、いわば前時代的な仕組みを採用している。

この「ティッシュでポイ」というのは、約20年前に三洋電機が「ティッシュでブロック」という名前で当時のキャニスター型のサイクロン掃除機につけていた機能と同じもので、これをスティック用のフィルターに応用したものだ。シリウスの代表である亀井隆平がもともと同社の出身で“三洋愛”にあふれていることもあるが、「便利なものは復活させればいい。決して退化したわけではない」という潔い姿勢から、今回の開発に至ったという。

実際に使ってみるとわかるが、本体重量は1.25㎏と軽量で吸引力も申し分なく、耳障りな音がしないのもいい。ヘッドに回転ブラシが付いていないため、大きめなゴミもストレスなく吸い込み、ヘッドの両サイドにローラーが仕込んであるのでラグの上もスイスイ進む。フローリングなら弱で十分、カーペットなら強にすれば奥に潜んだ汚れもきれいになる。「毎回ティッシュごとゴミを捨てて、次のティッシュをセットする」。これさえ守れば問題はなにもない。

ムダを省いたスリムでスタイリッシュなデザインは、数々のデザイン賞を受賞している「exiiidesign」の小西哲哉によるものだと聞いて納得した。

ハイスペックではないが、2万円を切る価格や使い勝手、インテリア性などを総合的に見ると、かなり魅力的なのではないか。古きよきものと、いまの時代に合ったスタイルを融合させた、実は新しい掃除機がこの「スイトルスティック」なのだ。

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ティッシュペーパーをプレフィルターとして活用できる機能「ティッシュでポイ」を搭載。スティック型掃除機の難点とされていたフィルターの手入れの手間を軽減。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/シリウス受注センター
TEL:0120-914-649

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※この記事はPen 2023年8月号より再編集した記事です。