抽出は「ショー」の臨場感、自宅でサイフォン式の夢叶う

  • イラスト:信濃八太郎
  • 編集:一ノ瀬 伸
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〈コーヒーメーカー〉
Tiger Siphonysta(タイガー魔法瓶 サイフォニスタ)

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自宅でサイフォン式コーヒーを楽しめる「サイフォニスタ」。多彩な機能に加え、洗練されたデザインも魅力。上下シリンダーと揚水パイプは食洗機対応。¥66,000

タイガー魔法瓶が高級コーヒーメーカー市場に参入した。先行してアメリカのクラウドファンディングでテストマーケティングが行われ、多くの共感を集めた「サイフォニスタ」がいよいよ発売されたのだ。プロでも難しいといわれているサイフォン式の採用と、家電に見えないその姿が業界をざわつかせている。

サイフォン式コーヒーの抽出方法とは、お湯が気体になるときの膨張力と冷えて真空状態になることを利用したもの。サイフォンの上の球体に豆だけが残り、コーヒーが下に落ちるわけだが、高温かつ短時間で抽出されるため、後味がすっきりしているのが特徴だ。「サイフォニスタ」は、一般的なサイフォンを逆さにしたようなスタイルがユニークで、上でお湯を沸かしてコーヒーの粉は下にセットする。同社が電気ケトルで培った、ヒーターを応用した熱制御技術などにより、瞬時にコーヒー粉全体を蒸らすスチームを発生させスチームで攪拌。シリンダーの上下に圧力差を発生させてコーヒーを減圧濾過して抽出を行う。風味3段階と濃さ3段階の調整により9通りの味が楽しめるほか、抽出過程で温度を切り替えてコーヒー豆本来の風味を引き出す、スペシャルティコーヒーにぴったりの「2段階温度抽出」機能も備える。

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サイズは31.3×23.9×36.6㎝。一度にコーヒーカップ2杯分(約240㎖)を抽出でき、時間はマシンの立ち上げから4分前後。抽出過程を眺めるのも楽しい。

オニキスブラックの本体とのコントラストが美しいステンレス部分には、抽出の過程が映し出され、さらには抽出されたコーヒーが下から上に噴き上がる様子はショーを見ているような臨場感がある。最後だけは、自分でレバーを操作してカップに注ぐ仕組みも心憎い。上下シリンダーや3つのパッキンの付け外しにはやや慣れが必要で手入れも決してラクとは言えないが、こだわり派の一台として注目に値する。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/タイガー魔法瓶お客様ご相談窓口
TEL:0570-011101

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。