去る3月27日〜4月2日までスイスにて開催された世界最大の時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023」。各ブランドから登場した新作群の中でも、クロノグラフにはやはり華がある。まっさらなニューカマーや人気モデルのニューバージョンがしのぎを削る激戦地から、注目作を選んだ。
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ウォッチズ&ワンダーズで発表された新作や時計にまつわる新情報を毎日更新中!
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モンブラン「モンブラン 1858 アンヴェイルド シークレット ミネルバ モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション」
表裏を反転させた驚きの自社製ムーブメントを搭載するモノプッシャー・クロノグラフの最新版。新機軸のケース素材はステンレス・スチールにブラックコーティングを施した上で「モンブラン産の珪岩」を使用。さらに同社のヴィルレ工房(旧ミネルバ)から見える山である、ラ・コンブ・グレードの石灰岩でブラッシングして仕上げている。ミネルバとモンブランというふたつのオリジンを象徴的に係属させた素材は格別にヒストリカルな味わいで、この腕時計の由緒と価値を物語る。
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パテック フィリップ「5968R - アクアノート」
「5968」と言えば、センター・クロノグラフ針と6時位置の60分計を装備するアクアノートのフライバック・クロノグラフとして名高い。先発されたSS製の「A」、ホワイトゴールド製の「G」に続いて、今年はローズゴールドの頭文字を掲げる「5968R」が誕生した。上品なブラウンの文字盤は外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションの効果を加えたソレイユ仕上げ。コンポジット・バンドと合わせて、スポーツウォッチの概念に収まらないクロノグラフに仕上がっている。
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グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ」
グランドセイコー初の機械式クロノグラフ。高精度を追求した毎秒10振動のハイビートを誇る一方で、クロノグラフ作動時でも3日間持続という驚異のロングパワーリザーブを実現したモデルだ。メカニカルクロノグラフのための新たな精度規格が設定され、従来のグランドセイコーと同様に6姿勢、3段階の温度で17日間のテストを経たのち、さらに3日間はクロノグラフを作動状態にして3方向の姿勢で精度試験を実施するという。ダイヤルの繊細なパターンは、グランドセイコースタジオ 雫石から望む岩手山の山肌からのインスピレーションだ。
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A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」
今年のウォッチズ&ワンダーズで、A.ランゲ&ゾーネが唯一発表したモデルとなった、初の自動巻きクロノグラフ。6年の歳月を費やした意欲作は、左右両端に日付と曜日表示を配した「オデュッセウス」のレイアウトをそのまま生かし、センターにクロノグラフ秒針と60分積算計を配した。ユニークなのが“ダイナミックリセット機能”。計測後に4時位置のリセットボタンを操作するとクロノグラフ秒針は進行した分数分だけ、まるで時間を巻き戻すかのように高速回転して帰零する。
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ゼニス「パイロット ビッグデイト フライバック」
「パイロット コレクション」が一新されて登場し、ビッグデイトを備えたフライバック・クロノグラフがラインアップされた。搭載されたムーブメントは「エル・プリメロ 3652」。日付表示を0.03秒以内に進めて安定させる新機軸を採用した。ブラックセラミック製ケースはマイクロブラスト仕上げのマット感が絶妙。ブラックオパラインの文字盤上に施された水平方向に連続する溝の形状は、オールドファッションな航空機の機体に使われていた波型のメタルシートに由来するものだ。
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