海外の日本車好きに訊く、僕らが古い日本車にはまった理由。【イタリア編①】

海外の日本車好きに訊く、僕らが古い日本車にはまった理由。【イタリア編①】

撮影:鈴木香織 文:稲石千奈美

海外の人々にとって日本車は「輸入車」。そもそも自動車に対する価値観も異なる。我々とは違う古い日本車の楽しみ方を、「アメリカ」「イタリア」「イギリス」で探った。




ファミリーで情熱を注ぐ、3台のスポーツカー

海外の日本車好きに訊く、僕らが古い日本車にはまった理由。【イタリア編①】

ミケーレ&ルイージ・ロッシ/クレモナ(イタリア) 「Enzo Rossi」は兄ミケーレ(左)と弟ルイージ(右)が切り盛りするヴィンテージカーショップ。ふたりはモータースポーツ好きで、ミケーレはラリーを得意とし、ルイージはサーキットでの走行を得意とする。(右)1980年式 日産280Z。このS130は車両の履歴が面白い。78年頃に日本で製造された後、サウジアラビアにデリバリー。その後、イタリア女性に贈られ80年にイタリアで登録されここに。距離も少なくベージュのモケットシートはオリジナルのまま。 (左)1991年式 日産300ZX。2001年まで日産のディーラーを営んでいた「Enzo Rossi srl」ではZ32も販売していた。この車両は、地元のオーナーから下取りで入手したもの。距離も少なく程度もいい。5速マニュアルを搭載しているから走りも楽しい。

クレモナで日産のディーラーを営んでいた「Enzo Rossi srl」。現在はヴィンテージ・アバルトなどの希少なヒストリックカーをはじめ、シェブロンのフォーミュラカー、ヴィンテージのモーターサイクルなどを販売している。オフィスの真ん中に鎮座しているのはピカピカに磨かれた真紅の「ダットサン240Z」だ。

「このクルマは去年、ベルガモで見つけたんだ。新車のときからイタリアにあったクルマで、ナンバープレートも当時のまま。ロッシ家にとって“ニッサン”は特別なブランドだから、迷わず購入した」と兄ミケーレは語る。

兄弟の父、エンツォ・ロッシは、61年にクレモナでフィアットのディーラーをはじめ、いちはやく、日本車の高性能ぶりに気づいた人物。86年にはスペインのエブロ社で生産されたパトロール(日本名:サファリ)を販売。すぐに日産車のすごさに気づき2年後には日産ディーラーになった。

「当時でたばかりのプリメーラはアウディ80より安いのに装備は充実しているし、走りも負けていなかったんだ」。その鮮烈な思い出があるからこそ、兄弟は3台の日本製スポーツカーに特別な想いを抱いている。 

海外の日本車好きに訊く、僕らが古い日本車にはまった理由。【イタリア編①】

ベルガモで見つけた1973年式「ダットサン240Z」。オールペイントを施し、細部を磨いて出来上がったばかり。

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昔、ラリーを走っていた頃の写真。ポルシェ911やフィアット・リトモ130TCでセミプロの腕前だった。

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フランシスロンバルディ850グランプリ、フィアット750カセッタアバルトなどもガレージに置かれていた。

こちらの記事は、Vマガジン Vol.02「世界に誇る名ヴィンテージ こんな日本車を知っているか?」特集からの抜粋です。気になった方、ぜひチェックしてみてください。アマゾンで購入はこちらから。

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