夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! い...

夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! いまだからできること #14】

夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! いまだからできること #14】

2020年4月7日夜、筆者撮影。

季節外れの積雪、吹き荒れる風やまぶしい日差し。それらを煩わしく思っていた気持ちが、もはや懐かしい。2020年、3月頃から参加するはずだった音楽イベントや友人の結婚式が延期となり、感染拡大の影響をひしひしと感じていた。4月から在宅勤務が始まり、外出がめっきり減った。通勤で使っていたブーツを久しぶりに履いて1時間ほど出かけたら、両足に水ぶくれができてしまうありさまだ。


4月7日、緊急事態宣言発令。その日に祖母からこんな話を聞いた。「テレビで見たんだけど、4月の満月は特別なお月さまなのよ。こんな世の中じゃ、月を見ることしかできないね」。玄関を出てすぐのところから空を見上げると、まん丸のお月さまが輝いていた。


4月7日から8日にかけて見えた満月は「スーパームーン」と称し、いろいろなメディアで取り上げられている。今年最も明るく、大きく見える満月だったらしい。スーパームーンという以外に、ネイティブアメリカンの間で使われていた呼称が広まり、4月の満月は「ピンクムーン」とも呼ばれている。


星を見ていると、落ち着いた気分になる。新型コロナウイルスとの未曽有の戦いが続く地球の状況など我関せず、夜空で輝き続けている光に安心感を覚えるのだ。なお、5月1日は上弦の月、12日から16日にかけて月と木星、土星、火星が次々と接近して見える。桜もネモフィラも十分に満喫できなかった今年、夜空に日常の些細な楽しみを見出してみてはいかがだろうか。


以下に天体観望に役立つアプリをいくつか紹介する。星が見にくい地域でも、どの星がなんの星座を構成するのかわからない場合でも、星を見る時の助けになるはずだ。(編集TO)

夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! いまだからできること #14】

SkyView® Lite www.terminaleleven.com/skyview/iphone/
GPSとカメラ機能を使って実際の空と重ねて星を調べることができるARアプリ。スマホのカメラを通して空を見ると、そこに位置する星や星座が画面上に表示される。

夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! いまだからできること #14】

Star Walk 2 www.vitotechnology.com/ 
星座表アプリ。GPS機能を使って現在地の星座表を表示するほかに、場所や日時を指定して使うこともできる。日本語に対応しているので使いやすい。近日中に見られる天体イベントを通知する機能も付いている。

夜空を見上げて、天体観望を日々の楽しみにする。【コロナに負けるな! いまだからできること #14】

シンプル月齢カレンダー https://fxwill.com/
月の満ち欠けを示したカレンダーアプリ。距離や月の出・月の入り時間など月に関する詳しい情報を毎日確認できる。月の美しいビジュアルも特徴的だ。