ピアジェは、名門マニュファクチュールとハイジュエラーというふたつの顔を持つ。貫かれるのは大胆な創造性と独自の美学であり、「ピアジェ ポロ」こそその証左である。
スポーツ×エレガンスを体現した、シェイプ・イン・シェイプのデザイン
腕時計は、時刻を伝えるツールであると同時に身に纏うアクセサリーであり、時代と共鳴し、感性によって磨かれていく。1979年に誕生した初代「ピアジェ ポロ」も、4代目当主イヴ・ピアジェが乗馬愛好家だったことからその情熱とハイライフのセンスを結びつけた。これを支持したのは世界を飛び回るジェットセッターと呼ばれた層であり、クラススポーツであるポロの世界観がアクティブなソサエティを象徴したのだ。
以降、移り変わるライフスタイルや先進的なカルチャーを吹き込み、2016年には新たなデザインコードが生まれた。ラウンド型ケースにクッション型の文字盤を組み合わせた、独自の“シェイプ・イン・シェイプ”である。
ピアジェ ポロ シグネチャー デイト ウォッチ/デザインが一新された文字盤のゴドロン装飾は、それまでのフラットなパターンから立体感のあるアーチ状のデザインに変更された。秒目盛りも数字を省き、研ぎ澄まされたスタイルに。インターチェンジャブル機構でストラップへの交換も容易だ。自動巻き、SSケース&ブレスレット(交換可能なブルーのラバーストラップが付属)、ケース径42㎜、パワーリザーブ約50時間、10気圧防水。¥2,442,000
ベーシックなラウンドのフォルムに対し、さりげなく角をつけた文字盤はまるでキャンバスのように豊かな創造性をアピールする。そこに息づくのはメゾンの培ってきたヘリテージだ。
彫刻的な水平ラインを強調したゴドロン装飾は、初代「ピアジェ ポロ」を彷彿させ、いまに続くシグネチャーだ。そしてスケルトンも1970年代に初のスケルトンウォッチを制作し、多くのアーティストやセレブリティに支持されたメゾンを象徴するスタイルである。連綿と続く美意識と技術がその存在を唯一無二にするのだ。
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ピアジェが誇る薄型ムーブメントを搭載した、スケルトンモデルも登場
オープンワークを施したスケルトンモデル「ピアジェ ポロ スケルトン ウォッチ」は、マイクロローターと2.4㎜の薄さを誇る薄型ムーブメント「1200S1」を搭載し、ケースもシリーズ最薄の6.5㎜に抑える。ムーブメントはCVD加工によるブルーとグリーンの2色を用意した。
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男女のペア使いも映える、ジュエラーとしての美意識
マニュファクチュールとしてのピアジェは、特に薄型技術で名高い。1950年代以降、ムーブメントの最薄記録を次々と打ち立て、この分野のパイオニアとなった。薄型時計は、ムーブメントの開発はもちろん、ケースも専用設計し、文字盤や針の組み立てにも高度な技術を要する。それはウォッチメイキングのトータルな技術とノウハウの結晶なのである。
ピアジェ ポロ シグネチャー デイト ウォッチ/ゴドロン装飾を配したシルバー文字盤にピンクゴールドカラーの針とインデックスが映える。右のモデルはインデックスにブルーのスーパールミノバを施す一方で、左はベゼルとインデックスに約1.04ctのラウンドブリリアントカットダイヤモンドをセット。自動巻き、SSケース、ラバーストラップ。右:ケース径42㎜、パワーリザーブ約50時間、10気圧防水。¥2,120,800 左:ケース径36㎜、パワーリザーブ約40時間、5気圧防水。¥3,608,000
それだけに、エレガントなスタイルや手首への心地よいフィット感だけでなく、時計のデザインや装飾の自由度にも大きく寄与する。ピアジェが多くのジュエリーウォッチを手掛ける、ジュエラーとしての礎もそこにあり、まさに傑出した時計技術によって生み出された美の世界なのだ。さらにジュエラーで培った洗練された審美性や優美な装飾技法は、ペアウォッチにも存分に注がれている。
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ゴールドのブレスレットやパワーストーンを生かす、ケース一体型のデザイン
ジェンダーレスなスタイルは、単なるダウンサイジングではなく、細部の調和によって異なる個性と美しさを打ち出す。またソーダライトを採用した文字盤は、1963年以来メゾンのタイムピースを彩ってきたオーナメンタルストーンの伝統を継承し、美しさはジュエリーの輝きにも匹敵する。
いずれも互いを理解し、愛情をもちつつ、それぞれの意思を尊重するふたりの時を刻むにふさわしいペアウォッチだろう。これもピアジェの真髄である。

柴田 充(時計ジャーナリスト)
1962年、東京都生まれ。自動車メーカー広告制作会社でコピーライターを経て、フリーランスに。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを中心に、現在は広告制作や編集ほか、時計専門誌やメンズライフスタイル誌、デジタルマガジンなどで執筆中。
