【今週のアート記事ベスト3】湖と一体化した家、1万羽の蝶から、山脈のような集合住宅まで、よく読まれた最新記事を紹介

  • 文:Pen編集部
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起きたらすぐ湖に飛び込める“湖と一体化した家”に、一万羽の蝶の展示から、街に現れた山脈のような集合住宅まで、今注目の最新アート記事3本をお届け。

第3位  【湖と一体化する家】ベッドのすぐ先は湖…毎朝景色が変わる水上ハウス

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Photo: uau studio

アレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ』は、イタリアでは知らない人はいないほど、国民的な文学作品だ。


17世紀、スペイン支配下の北イタリア・ロンバルディア地方、コモ湖のほとりの街を舞台にしている。若い男女が、悪領主やペストの流行などさまざまな災難に引き裂かれながら、試練を乗り越え、再会と結婚を果たすまでの物語を描く。


物語前半のクライマックスとして、領主の魔の手から逃れるため、恋人たちと娘側の母親が、夜の闇に紛れて住み慣れた村を離れるシーンがある。そこで彼らが乗り込むのが、コモ湖周辺で古くから使われていた伝統的な木造の漁船「バテル」。船の上にアーチがかけられており、布を被せれば日差しや雨を防ぐ簡易的な幌(ほろ)になる小さな船だ。


uau studioは、このバテルからインスピレーションを得て、コモ湖上を移動するマイクロハウスと、ソーラー発電を備えたドッキングステーションの構想を発表した。

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Photo: uau studio

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第2位 【圧巻の1万羽】約1600種の蝶が壁一面に! SNSで話題の大型昆虫博物館とは

4月に開館した「北京自然昆虫博物館」は、他では見られない独特の展示方法が評判だ。館内に入ると、正面には世界各地から収集した約1600種、1万羽の蝶を展示する壁「蝴蝶墻(フ・ディエ・チァン)」が来場者を迎える。北京中心部からやや離れた立地ながら、SNSの撮影スポットとして人気を博している。

昆虫の展示は種別でなく「生存戦略別」なのもユニーク。ほぼ毎日定時に行われる専門スタッフによる館内ツアーでは、「擬態」など、昆虫たちの多彩な戦略が解説される。展示ホールには、昆虫をモチーフにしたアンティーク装身具も併せて展示。昆虫に対する芸術家たちの観察眼にも触れられる。

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額入りの蝶の標本は種類によっては購入も可能。展示ホールには標本のほか、生きた昆虫の生態を見学できるスペースもある。(別料金)
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色とりどりな自然の造形美に目を奪われる「蝴蝶墻」。SNSの撮影スポットとして若い世代に人気。 

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第1位 【山脈のような集合住宅】街に誕生した「新しい山」が圧巻だった

オランダ南部の都市、アイントホーフェンの中心部に、ユニークな集合住宅が完成した。特徴は、尖った傾斜屋根が作り出す山脈のようなシルエットだ。200戸以上のユニットから成る高密度プロジェクトだが、入念な設計により、これまでにない充実した居住環境が実現している。

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photo:  Ossip van Duivenbode

新旧建築の融合 低から高へグラデーション

「ニィウ・ベルヘン(新しい山)」は、アイントホーフェンで最も古く、最も正統な雰囲気を残すエリアの一つ、デ・ベルゲン地区に建てられた。5棟の新築建物に2棟の歴史的建造物を組み合わせており、単身者向けから家族向け、低所得者向けから高級ペントハウスまで、237戸の多様な住居を提供している。「インディゴ」「バイオレット」「ブルー」「ルージュ」「オレンジ」「ジョーン(黄色)」「ヴェール(緑)」と名付けられた7棟の建物群は高低差のある尖った傾斜屋根を持ち、山脈を思わせる風景を作り出している。

低層の「ヴェール」と「ジョーン」は、20世紀に建設された元警察署の建物を改修したものだ。かつてこの2棟の間を埋めていた建物のファサードを再現した列柱廊(等間隔に建てられた柱の列に梁と屋根をかけた回廊)によってつながっており、街の古い記憶を留めている。

2棟の背後には、6階建ての「オレンジ」に始まり、17階建てのタワー「インディゴ」へと至る5棟の新しい建物が、徐々に高さを増しながら並んでいる。各棟の色は暗褐色から茶色、ベージュ、ライトグレー、白へとグラデーションが付けられており、高さが増すにつれて、ファサードの色も変化するユニークなデザインとなっている。

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photo:  Ossip van Duivenbode

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