かつてないほど活発にファッション界が動いている2026年。誰がどのブランドに移り、どのようなコレクションを発表したのか? 注目の最旬コレクションとともに、彼らのクリエイションを紐解く。
2026年、ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターの交代が続く中、各メゾンのクリエイションは日々更新され、伝統と革新が交差する新たな世界が生まれつつある。今回は、各ブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブディレクターたちを紐解き、いま手に入れたいアイテムを紹介。 彼らが生み出す“新たな伝統”を見逃すな。
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』 ¥990
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マクシミリアン・デイヴィス
1996年、イギリス・マンチェスター生まれ。ジャマイカとトリニダード・トバゴにルーツを持つ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業後、2020年に自身のブランドを設立。洗練されたエレガンスを備えた独自の美学で注目され、22年3月にフェラガモのクリエイティブ・ディレクターに就任した。2005年 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業
2008年 ヴァレンティノ共同クリエイティブ・ディレクター就任
2016年 ヴァレンティノ単独クリエイティブ・ディレクター就任
2025年 バレンシアガ クリエイティブ・ディレクター就任
マクシミリアン・デイヴィスによる「フェラガモ」
さりげないパッカリングなどリラックス感のあるコットンジャケットは、華やかだがポップになりすぎない上品な色がポイント。インナーのニットやパンツを含め、春らしい色づかいで軽やかに、ボタンは首元で留めジャズ・エイジを気取る。
ブランド黎明期の、自由な精神を再構築
1923年、サルヴァトーレ・フェラガモが「ハリウッド・ブーツ・ショップ」をオープン。27年にイタリア・フィレンツェに工房を設立し、フェラガモの原点となった。現ディレクターのマクシミリアン・デイヴィスは、カリブ系という自身のルーツや卓越した色彩感覚を原動力に、ブランドの伝統や職人技術、普遍的エレガンスを現代的な視点で再解釈。さりげない官能性と洗練を併せ持つスタイルを打ち出している。
男女混合で発表された26年春夏コレクションは、メゾンの黎明期である1920年代のエクレクティック(折衷的)なアプローチ、「アフリカーナ」ムーブメントを紐解き、当時のエキゾチックな探求心から着想を得ている。
襟を立てて着るテーラードジャケットにボリューム感のある股上の深いパンツなど、開放感のあるエレガントなスタイルは必見。さらにレザーのスリッポンやサンダルが足元に洗練された軽やかさを生み出し、歴史への敬意とデイヴィスの革新性が美しく共鳴している。
アイコンのガンチーニをあしらい、ストラップが複雑に交錯するサンダルは、テーラードとの相性も抜群。足元に洒脱な抜け感を与えてくれる。サンダル¥132,000
リッチな編み込みのディテールが印象的なショルダーバッグ。Hugバックルクロージャーを開けば、たっぷりな収納力に驚く。バッグ(W33×H50×D21cm)¥506,000
フェラガモ
TEL: 0120-202-170
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