1930年代へタイムスリップ。ダイヤル一つで“時を操る”大人のチェキ 「instax™」が沼すぎる

  • 文:アベナツコ
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P1179352_INSTAX_Shot11_RGB(大).jpegシングル-8を意識した縦型デザイン。 courtsy by FUJIFILM

ノスタルジックな佇まいで、カメラを構える前からどこか気持ちがほどける。富士フイルム「instax mini Evo Cinema™」は、フィルムカメラの親しみやすさと、デジタル時代の動画表現を一体化させたユニークな一台だ。

最初に目を引くのは、往年のフィルム式の動画カメラを彷彿とさせるデザインだ。縦長に構えられたボディは、クラシックな雰囲気と現代の機能性を巧みに融合させている。本体背面には 1.54インチの高解像度LCDモニター があり、撮影した静止画や動画をその場で確認することが可能。液晶越しのフレーミングは、デジタルカメラに慣れたユーザーにも直感的だろう。

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ジダイヤルを切り替えて、時代を駆け巡る

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側面の大きなダイヤルが「ジダイヤル」。courtsy by FUJIFILM

instax mini Evo Cinema™ は、従来のインスタントカメラがもつ“その場で写真が手に残る喜び”をベースにしつつ、最大15秒までの動画撮影機能と、撮影した動画を QRコード付きのチェキプリント™ として残す機能を備えている。動画をスマホで再生できるリンクをプリントで共有できるこの仕組みは、単なるスナップショット以上の記録を形にする手段として新鮮だ。

最大の特徴は「ジダイヤル™」と名付けられた独自のエフェクト機能だ。これは20世紀前半から現代までの10の時代(1930年代〜2020年代)をモチーフにした映像/静止画エフェクトで、雰囲気や色味を時代背景ごとに切り替えられる。

それぞれの時代には、画質や音声にまで味わいを加えるエフェクトが用意され、レンズ周りに用意された「度合い調整ダイヤル」で好みの度合いを10段階に調整できる。まるでタイムカプセルを開くように、異なる時代のムードを写真と動画で再現する楽しさがある。

操作は直感的で、難しい設定に気を取られることはない。撮りたいと思った瞬間にすぐ構え、気負わずシャッターを切れる軽やかさがある。

カメラとしての基本性能も押さえられており、有効画素数は約500万画素。静止画は最大1920×2560ピクセルでの記録が可能だ。ただしこれは高精細画質を追求するカメラとは異なり、「味と体験を重視したスペック」といえる。動画の通常モードは600×800ピクセルで、2020年代モードのみ1080×1440ピクセルの高画質撮影が利用できる。

チェキシリーズの最大の魅力は、やはり撮った写真をその場ですぐにプリントできること。写真をプリントするという体験そのものが少なくなっている現代において、それだけでも非日常として思い出に残るだろう。

instax mini Evo Cinema™は、さらにもう一歩踏み込んだ使い方ができる。

例えば友人と旅先でショートムービーを撮影し、その日のベストショットをプリントとして手渡す。それを受け取った友人がQRコードをスキャンすると、同じカットの映像が再生される。静止画が一瞬を切り取るのに対し、映像はその時間の空気や音を甦らせることができる。その時の空気感にマッチしたエフェクトを纏わせているのであれば、思い出はさらに濃密になる。 

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側面の大きなダイヤルが「ジダイヤル」courtsy by FUJIFILM

 instax mini Evo Cinema™は、写真や映像のプロ仕様というよりも、日常の中のささやかな表現を豊かにするガジェットだ。フィルムの質感とデジタルの利便性、過去のヴィンテージ感と現代のクリエイティブ性、そうした相反する要素をひとつのアイテムにまとめ、手にする人に「撮ることの自由」を感じさせる。

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動画でのジダイヤル効果。

富士フィルム インスタックス™️チェキ

https://instax.jp/mini_evo_cinema