攻殻機動隊シリーズの中でも人気の高い、TVアニメ作品『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。作中でたびたび登場する、アイコニックな「笑い男マーク」がどのようにして誕生したのかを紐解こう。
そして本誌3月号の付録には、Penと攻殻機動隊がコラボしたスペシャルな「笑い男ステッカー」を収録。攻殻機動隊ファン必見!
日常のツールとして急速に浸透したAIは、過去に例を見ない早さで進展している。そんな世界をネットの普及前、80年代末に予見した『攻殻機動隊』を、デザイン、都市論、宗教学など多様な視点から紐解いた。“新たな古典”と呼べる奥深き作品世界へ、いざ、飛び込もう。さらに、『攻殻機動隊』とPenがスペシャルコラボした「笑い男ステッカー」の付録付き。本誌だけの特別仕様で蘇る限定アイテムにも注目だ。
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キャラクター性と匿名性を秘めたデザイン
神山健治の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』でストーリーの中核を担う「笑い男事件」。象徴するのは、衝撃的な事件と裏腹に不適な笑みを浮かべたポップなマークだが、これはいかにして生まれたのか。
手掛けたのは、イギリス人デザイナーのポール・ニコルソン。90年代、日本のクライアントとも仕事をしていたニコルソンは自身で作成したステッカーをよく配布していた。同作で脚本を担当した佐藤大も彼と親交があってステッカーを受け取り、パソコンに貼っていたところ、神山の目に留まる。気になった神山は、ニコルソンが過去につくったエイフェックス・ツインのロゴにピンときて、笑い男マークを依頼する。
「エイフェックス・ツインのロゴはキャラクター性を秘めながら、匿名性を感じさせます。同じように、黄色い円形に笑顔が描かれた“スマイルマーク”も、誰もが知っているけど誰のものでもない。SNS上で自分の顔を隠すために使いたくなる、そんなミームに近いデザインを目指しました」。そう語る神山は、ニコルソンにどのようにオーダーしたのか。「『笑い男』という短編小説があるのですが、主人公のスポーツクラブのコーチが野球帽を被っているんです。野球帽を被ったスマイルマーク、というイメージだけ伝えました」。狙い通り、笑い男マークは実際にXやInstagramで多くのユーザーのアイコンに用いられるネットミームになった。
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