バルミューダとLoveFromの共同開発により誕生したLEDランタンは、寺尾玄とサー・ジョニー・アイブの“デザイン愛”が共鳴した珠玉の一品だ。ブランド初の共同開発の経緯と、そこに込められたデザイン思想を読み解く。
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バルミューダ×LoveFromの共同開発が実現
「ただ、自分が欲しいから」。そのきわめてピュアな言葉がプロジェクトの始まりだった。サー・ジョニー・アイブ。アップルの元デザイン最高責任者で、手掛けた製品は初代iMacからiPhone、そして現社屋のApple Parkにまで及ぶ。退社後は自らが率いるLoveFromを設立し、さまざまな企業とコラボレーションを行っている。
「バルミューダ ザ・ランタン」に惚れ込み、デザイナーとしてシンパシーを感じていたジョニーは、そのつくり手に自らコンタクトを取った。バルミューダの初期製品がMac用だったことからうかがえるとおり、寺尾はアップル製品をきっかけにデザインの力を信じ、ものづくりを始めたひとり。憧れの人物からの連絡を最初は信じられなかったのも納得だ。
昨年、来日したジョニーは寺尾と対面し、自分のヨットで使いたいランタンのアイデアを伝えた。その思いに突き動かされた寺尾は、最新のタグライン「just because.」にも表現されるバルミューダの本質、“作りたいものを作る〟に基づいて、共同開発をスタートさせた。
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精緻なディティールに、こだわりが宿る
重厚なステンレス製の本体は、高級腕時計のケースのごとく歪みのない鏡面仕上げ。光を拡散させるガラスも宝石のように精密に加工され、息を呑む美しさだ。片手でどこにでも動かせるランタンでありながら、それを置いた空間全体を優しく包み込むような存在感、そして温かい光を放つ。
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デザインへの想いが共鳴した、ピュアで美しいプロダクト
LoveFromが最初に提示したデザイン案は、既に完成形に近かったという。生涯使い続けられる道具であるために分解・修理が容易な構造とし、道具としての役目を終えた後のリサイクルまで考えて設計された。
これまで共同開発を一切せず、セーリングランタン以降も計画はないと語るバルミューダ。今回の共同開発が実現した理由は、あくまでも二者の“デザイン〟に対する価値観が共鳴したからにほかならない。かくもピュアで美しいプロジェクトなのだ。
セーリングランタンも初公開!バルミューダの哲学に触れるイベントが開催
バルミューダの“クリエイティブの裏側”を公開するイベント「life is creative.」が開催中。デザイナーとエンジニアの試行錯誤の日々、数値化できない体験価値を重んじるブランド哲学に触れる貴重な機会だ。セーリングランタンと加湿器「レイン」の新モデルも初公開。バーカウンターで提供される週替わりのコラボメニューも見逃せない。
「life is creative.」開催概要
日時:2025年10月24日(金)〜11月9日(日)
時間:12時〜18時
場所:BALMUDA The Store Aoyama 地下1階
住所:東京都港区南青山5-5-3 (表参道駅A5出口から徒歩3分) 入場無料、事前予約不要
公式サイト
⚫︎問い合わせ先/バルミューダ www.balmuda.com
