長い歴史のなかで、タイムキーピングの革新を重ねてきたロンジン。その伝統をいまに受け継ぐ「ロンジン レジェンドダイバー」に、新たな色を纏ったダイアルが加わった。

ロンジンが最初に防水時計の製造に取り組んだのは1910年代。以来、37年には防水プッシャー付きのクロノグラフを発表し、特許も取得。59年には、インナータイプの双方向回転ベゼルという独自構造を持つダイバーズウォッチを開発し、高く評価された。この機構は外部からの衝撃を防ぐ構造で、意図しない操作を避けられるという点でも実用的だった。
そして2007年、その名作を再解釈するかたちで登場したのが「レジェンドダイバー」だ。クラシカルなデザインと現代的なスペックを融合し、ダイバーズというカテゴリーに新たな選択肢をもたらした。そんな同シリーズに、今年3つの新しいモデルが加わる。
なかでも特に注目したいのが、マットホワイトのダイヤルを採用した新モデル。クリーンな印象をもたらすこのカラーリングは、視認性にもしっかりと貢献。長く伸びたインデックスと立体的なアラビア数字はブラックで縁取られ、視線を正確に導く。時分針にはサテン仕上げのブラックとライトグリーンを使い、すべてにスーパールミノバが施されているため、光量が限られた状況でも高い判読性を保つ。
ダイヤルは、両面に反射防止加工を施したドーム型サファイアクリスタルで覆われ、内部の情報をクリアに映し出すとともに、レトロな風合いを醸し出す。ステンレス・スチールのブレスレットは、中央にビーズオブライスリンクを配し、しなやかな装着感を提供。加えて、ダブルセーフティクラスプとマイクロアジャストメント機能を備え、調整も簡単かつ確実に行える。見た目の品格と実用性のバランスを両立させている。


ラッカー仕上げのブルーおよびブラックダイヤルには、同色のラバーストラップを備えたモデルも登場。「ロンジン レジェンドダイバー」の39㎜ケース径では初となるラバーストラップの採用で、よりアクティブなシーンにも似合う。ストラップにはダイバーピンバックルを装備し、手首にしっかりフィット。ラバー素材特有の耐久性と柔軟性も相まって、日常使いにも適した選択肢となっている。
性能面でも隙はない。3モデルはいずれも30気圧(300m)防水を誇り、ダイバーズウォッチの国際規格である「ISO 6425」を保有。また、COSC(スイス公認クロノメーター検定協会)による認定も受けており、高精度の信頼性を確保している。搭載ムーブメントは、ロンジンが開発した「キャリバーL888.6」。シリコン製のヒゲゼンマイを採用することで、「ISO 764」の基準を上回る耐磁性能を実現した。加えて、約72時間のパワーリザーブを持ち、日常使用における高い利便性も備えている。
新しい「レジェンドダイバー」は、ヴィンテージな佇まいを継承しつつ、現代の実用性と快適性を巧みに取り込んだ一本だ。外観は控えめながら、細部に宿る意図と技術は明確。ロンジンの革新の系譜を体現する「レジェンドダイバー」に、新たな息吹が吹き込まれた。

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