脱炭素なパリ・オリンピックに向けて、欧州最大の水素ステーションが誕生した

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

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PARIS パリ/フランス 

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パリの首都圏にあった水素ステーションは8カ所。9軒目となるこのステーションは、液化した水素を工場から搬入するのでなく、現場で水素を製造し、CO2排出量を抑えている。

水素自動車によるタクシー「HYPE」を紹介したのは2年余り前のこと。トヨタ自動車の「MIRAI」を導入したHYPEは、700台を数えようという規模になり、パリの街中でも目につく存在になった。

水素自動車は、クリーンな交通手段として自治体も注目。イル=ド=フランス県も2023年末までに50台の水素バス導入を予定している。そんななか、パリのポルト・ド・サンクルーに欧州最大の水素ステーションがオープンした。水素をその場で製造し、供給量は1日1トンを誇る。なかなか普及しない感があった水素自動車だが、CO2排出量を大幅に抑える取り組みを掲げるパリ・オリンピックを来年に控え、ますます注目度がアップしていきそうだ。

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バスやタクシーだけでなく、一般にも利用できるステーションだ。www.hysetco-mobility.com

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※この記事はPen 2023年9月号より再編集した記事です。