パリの国立ピカソ美術館の常識を鮮やかに覆す、ポール・スミスのポップな提案

PARIS パリ／フランス

1-Celebration Picasso - Voyez-Vous (Vinciane Lebrun) -3393.jpg — パリ国立ピカソ美術館館長のセシル・ドゥブレ（左）とポール・スミス。『読書』（1932年）にも描き込まれたイエローのストライプが壁を彩る。　© Musée national Picasso-Paris, Voyez-Vous （Vinciane Lebrun/
Succession Picasso 2023）

ピカソの没後50周年となる今年、世界各地でゆかりのイベントが予定されている。その一環として、パリの国立ピカソ美術館でも『Picasso Celebration: The Collection In A New Light! 』展（開催期間：～8月27日、料金：一般14ユーロ）が始まった。

展示を手がけたのは、なんとデザイナーのポール・スミス。年代順にピカソの傑作をたどる展示では、「草上の昼食（マネによる）」×グリーン、闘牛のテーマ×赤など、展示室がテーマに想起されるカラーで彩られたり、ピカソが多用した鮮やかなカラーストライプに覆われたり。お堅い美術館のイメージを払拭し、ピカソとポール・スミスに共通する遊び心あふれる異色の展示が話題をさらっている。