ミニマルなデザインの中に、未来を感じさせる新店舗【今月の建築ARCHITECTURE FILE #08】

  • 写真:吉村昌也
  • 文:佐藤季代

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アルミニウムウォールが連なる店 内。ハンガーのフック部分を隠し、服が浮いたように見せている。階段の手すり壁もリサイクルアルミ製。

革新的なファッションを追求し続けるイッセイ ミヤケ。去る2月に、東京・銀座で2店舗目となる新拠点「イッセイ ミヤケ ギンザ/442」がオープンした。地下1階から地上3階までの4フロアに「イッセイ ミヤケ」「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」など全10ブランドが揃う。

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銀座ガス灯通りの角地に立つ、延べ床面積450㎡の新店舗。B1から3階までの4フロアで構成され、イッセイ ミヤケのなかで最も広い店舗だ。

総面積450㎡におよぶ空間を手がけたのは、三宅一生のもとでデザインを学び、長年にわたって店舗づくりに携わってきたデザイナーの吉岡徳仁だ。新拠点では「未来を感じさせる空間」をコンセプトに、同ブランドのフィロソフィーを体現している。

天井高のある開放的な店内は、モノトーンを基調にしたミニマルなデザイン。そのなかで目を引くのが、帯状に連続するアルミニウムウォールだ。リサイクルアルミニウムを特殊な押出成形技術で加工することで、継ぎ目のない自由な造形を実現。構造体とデザインが一体化され、窓からの直射日光を遮り、ハンガーラックの機能も兼ねている。カラフルな服が浮遊するかのように設えたディスプレイが印象的だ。

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アルミニウムウォールの押出成形技術は、東京2020オリンピックの聖火リレートーチのデザインを手がけた際のノウハウが活かされている。

オープンを機にこの建物の並びにある既存店は展示空間を併設した「イッセイ ミヤケ/445」としてリニューアル。イッセイミヤケの世界観を体感できる銀座の新たな顔として、早くも注目を集めている。

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地下には腕時計や眼鏡などの小物類も。アルミのハンガーラックやスチールのテーブルなど、無機質な素材が色鮮やかな服を引き立てる。

イッセイ ミヤケ ギンザ / 442

住所:東京都中央区銀座4-4-2
TEL:03-6263-0705
営業時間:11時~20時
休業日:第2・第4水曜日、年末年始
www.isseymiyake.com
【設計者】吉岡徳仁デザイン事務所
代表の吉岡徳仁は1967年佐賀県生まれ。2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。国際的なアワードを多数受賞。最近の代表作には、東京2020オリンピックの聖火リレートーチなどがある。

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※この記事はPen 2023年6月号より再編集した記事です。