ガエ・アウレンティからデンマークの名作「ヴェガチェア」まで Penが選んだ今月のデザイン2選

  • 文:猪飼尚司(デザインジャーナリスト)

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1.没後10年に振り返る、究極のエレガンス

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オルセー美術館。廃墟だった旧駅舎がやわらかな光が降り注ぐ美しい空間となった。 © Mario Carrieri (1982)

シンプルな佇まいを優雅さで包み込むガエ・アウレンティ。オルセー美術館をはじめ、ポンピドゥーセンター、ヴェネチアのパラッツォ・グラッシといった美術館改修をはじめ、建築・デザイン領域で数多くの作品を現代に残している。彼女の没後10年にあたり、アウレンティがコンセプトデザインを手がけたイタリア文化会館で本格的な回顧展が開催中。ドローイングの他、写真、模型、建築素材など、100点あまりの貴重な資料が展示されている。

『ガエ・アウレンティ  「ヴェガチェア」日本そして世界へ向けた、そのまなざし』

開催期間:開催中~ 3/12
会場:イタリア文化会館 東京 
開館時間:11時~17時 休月、1/31~2/2、2/28~3/2
料金:入場無料
https://iictokyo.esteri.it

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2.デンマーク機能主義の名作が、ファン待望の製品化

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ヴェガチェア●座面、背もたれのエッジや脚先に見える木部が、デザインのアクセントになっている。¥59,400~

コペンハーゲン空港第一ターミナルをはじめ、公共施設を手がけるなかで新たな機能主義を確立したデンマークの建築家、ヴィルヘルム・ラウリッツェン。彼が1956年に多目的施設のためにデザインした椅子「ヴェガチェア」が、ラウリッツェンの事務所設立100周年を記念し、カール・ハンセン&サンより製品化された。背もたれのカーブと細い脚で全体をエレガントに見せながら、スタッキング可能という機能性も兼ね備えた美しい一脚だ。

問い合わせ先/カール・ハンセン&サンフラッグシップ・ストア東京
TEL:03-5413-5421

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※この記事はPen 2023年3月号より再編集した記事です。