子供が小さいうちの子育ては愛情もひとしおの反面、何かと体力を奪われるものだ。そんな日々の世話が少し快適になるかもしれない。
カナダのベンチャー企業であるグリュックス・カインド社が、AI制御の電動ベビーカー「エラ(Ella)」を開発した。米ラスベガスで今月12日まで開催されたIT家電見本市「CES」に出展され、イノベーション・アワードを受賞している。
エラはまるで自動運転のEVカーのように動力を備え、AIが移動をアシストする。上り坂ではEVが動力を補助し、ハンドルに軽く片手を添えるだけで上ることが可能だ。芝生など通常ならば力を込めて押さなければならない場面でも、同様にアシストが機能する。
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安全にも配慮 下り道ではAIが自動ブレーキ
安全のため、速度は最大でも早歩き程度の毎時4マイル(時速6.4キロ)となっている。また、乳幼児を乗せている場合、ハンドルに手を添えていなければアシストは停止する。
下り坂ではむしろ、通常のベビーカーよりも安全性が高いようだ。同社が公開している動画では、親の歩調に合わせて一定のブレーキを効かせ、ゆっくりと坂を下っていく様子を確認できる。
下り坂の途中、不意のアクシデントで親が離れた場合も想定されているという。この場合、エラのフレームに搭載された複数のカメラが周囲が無人状態になったことを検知し、ブレーキを作動させて自動で停止する。
また、周囲の障害物に衝突する危険がある場合には、ハンドル部に仕込まれたライトが点滅して親に警告する。
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子供が乗っていなければ無人航行も可能
ベビーカーを持って外出しても、意外に使わない場面は多い。子供をあやすために抱き上げたまま歩く際などは、ベビーカーの存在がかえって邪魔になってしまう。エラはこのようなケースにも対応できるようだ。
幼児がエラに乗っていない場合、エラは親の前方を自立航行する。搭乗者がいないことを検知すると安全対策が緩和され、ハンドルに手を添えていなくても前進するしくみだ。
家庭内でも活躍しそうだ。一定のリズムで車輪を動かして前後に揺れる、ゆりかごのようなモードが提供されている。
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親のストレスを軽減、その値段をどうみるか
英ガーディアン紙は、「親のストレス軽減を目指す自動運転のベビーカー」と報じている。
同紙はまた、ショッピングバッグを最大6つまで搭載可能だと紹介している。人混みなど周囲の迷惑になる状況でなければ、荷物運びの相棒として利用することもできそうだ。
ただし、数十万円という価格に尻込みする消費者も多い。同様にエラを取り上げるニューヨーク・ポスト紙は、「ベビーカー界のテスラにそこまでお金をかけることは考えられない」という声を紹介している。
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今春にはクラウドファンディングに登場予定
開発元のグリュックス・カインド社はそのミッションを、「すべての親と子供たちが、世界を安全で快適に探検し移動できるようにすることです」と説明している。
開発チームには、まさにいま子育てに奮闘している社員や、これから赤ちゃんを授かろうとする社員たちも含まれているという。こうした人々の意見を取り込みながら、ロボット工学と機械学習の粋を集め、安全かつ使いやすいベビーカーの開発を目指したとのことだ。
同社のプロジェクトは、米マサチューセッツ工科大学によるアイデア創出支援プログラム「MITサンドボックス」や、米半導体大手のエヌビディア社などによる支援を受けている。
現在エラは北米限定で予約販売中となっており、春にはKickstarter上のクラウドファンディングでも入手できるようになる予定だ。現時点で価格は3300米ドル(約42万円)となっている。
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【動画・画像】自動運転EVの波がベビーカーに到来? 坂道もらくらくアシスト、お値段42万円
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一度飛んだら数年は着陸の必要なし、5000人収容の「空飛ぶホテル」が話題騒然【動画】
ダイナミックな「空飛ぶホテルが誕生⁉」と思いきや、これは現実にはまだ実在していない架空のホテル。未来の移動手段のアイディアだ。
アーティストでありアートディレクターのトニー・ホルムストンの構想を、グラフィック・アーティストであり、ユーチューバーでもあるハシェム・アルガイリーが映像にして、自身のYouTubeで発表した。この動画は、架空の世界を見事に映像化していて、再生回数はすでに200万回を越えている。
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This old concept I made 11 years ago when I worked at grasshopper manufacture got world wide viral after a youtube video (https://t.co/MxixcHowgG) was made about the whole idea (I gave permission). Shown on a bunch of TV shows & news sites. Weird how social media works.🤷♂️ pic.twitter.com/dg3y2igrQb
— Tony Holmsten (@TonyHolmsten) June 29, 2022
今回の「空飛ぶホテル」の発想は、11年前にトニー自身がグラスホッパー・マニファクチュアで働いていた時の構想とのこと。確かに右下に2011年2月14日というサインが見える。@Tony Holmsten - Twitter
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驚きの構想ポイント
1. 乗客は5000人収容
2. 20基の原子力発電を使う為、自給自足が可能。その為、一度飛んだら数年間は着陸の必要がない
3. クルーズ船のように、ショッピングモール、レストラン、プール、劇場、映画館などを備えている
4. 独自のスタビライザーシステムを搭載している為、急な気流でも揺れない
360℃見渡せるデッキが備え付けられ、雲海を楽しめる。@Hashem Al-Ghaili - YouTube

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最新の医療施設も完備しているので長期滞在も安心!?@Hashem Al-Ghaili - YouTube

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原子力発電の利用は賛否両論
この映像が発表されると、瞬く間にSNSでシェアされ、トレンド入り。FOX35をはじめとする世界中のニュースで取り上げられた。これを受けて、賛否両論の声が上がっている。その中でも目立つのは、原子力発電の利用について。「原子力発電と一緒に5000人が空の上へ⁉ 大金を積まれても絶対に乗りたくない」「技術的に不可能」など。また、悲劇的な結末を迎えたタイタニックになぞらえる人も多い。一方で「夢がある」「興味深い」といった肯定的な意見も多くある。
リアルな映像を見ると、近未来の光景が現実的に感じられる。@Hashem Al-Ghaili – Facebook
映像化したユーチューバーのコメント
“あくまでコンセプトであることを改めて強調したい。そして多くの議論を呼び起こし、こんなものが存在する未来を、夢見るきっかけになったのなら嬉しい限りです。実現可能かどうかは別として、私たち人間は夢を見ることをやめてはいけません。アインシュタインの言葉 「一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない」という言葉を胸に。“
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