スプライト、60年親しまれた緑のボトルが終売 よりリサイクルしやすく...米【動画】

  • 文:青葉やまと

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レモンライム風味の炭酸飲料「スプライト」は、緑色のイメージカラーで知られてきた。日本では昭和の時代に緑色のガラス瓶で登場し、いまでもスナックの爽やかなお供として親しまれている。

ペットボトルでの販売が主流となった現在でも、アメリカやアジアの一部の国では緑色に着色されたペットボトルで流通してきた。しかし、瓶からペットボトルへの変化を乗り越え、瓶の時代を含めると過去60年ほど愛されてきた緑のボトルが、ついに終売となったようだ。

役割を終えた緑のペットボトルに代わり、今後は透明なペットボトルに帯状のラベルを巻いた新デザインで販売される。

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狙いは環境対策……透明ボトルでリサイクルしやすく

米CNNは、「スプライトは60年の時を経て、緑色のペットボトルを引退させる」と報じている。8月1日以降、透明のペットボトルと新たなロゴを使った新デザインで出荷されている。

目的は、リサイクルを意識した環境対策だ。従来のペットボトルには緑色のポリエチレンテレフタレート(PET)が含まれており、飲料用のボトルとしてリサイクルすることができなかった。米FOXビジネスによると、リサイクルが完全に不可能なわけではないが、食品に直接触れる資材への再生は難しかった模様だ。再生先の製品は、衣料品やカーペットなどに限られていた。

米ザ・コカ・コーラ・カンパニーのリサイクル事業に協力しているR3CYCLE(リサイクル)社は、「ボトルから色を除くことで、リサイクル素材の品質を高めることができます」「透明なスプライトのペットボトルは再びペットボトルにリサイクルすることができ、プラスチックの(廃棄物を最小化する)循環経済を回すのに貢献します」と説明している。

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グリーンなのにエコではなかった? 米メディアがチクリ

米ザ・コカ・コーラ・カンパニーは同時に、現地で販売しているダイエット飲料の「フレスカ」など、複数の商品を透明ボトルに切り替えるとしている。

米ニューヨーク・ポスト紙は、「外観の変更は、皮肉なことに、この清涼飲料大手による環境重視の一環だ」と報じた。グリーンなペットボトルがグリーンではなかった(環境に優しくなかった)との皮肉だ。

色の変更だけでは不十分だとの意見もあるようだ。米公共放送のNPRによると環境団体は、プラスチック素材の使用と低いリサイクル率が問題だと指摘している。

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日本では既に透明ボトルで販売中

なお、日本で販売されているスプライトは、以前から透明のペットボトルを採用している。ふだんボトル自体の色を意識する機会はあまりないが、リサイクルの容易性という意味では、日本版の商品は一歩進んだデザインだったようだ。

日本のPETボトルリサイクル推進協議会によると、ペットボトルのリサイクル率はアメリカで2割未満、欧州で4割前後となっているのと比較して、日本は88.5%という高い割合を維持しているようだ。

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Sprite Is Ditching Its Green Bottle For A Clear One-YouTube

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