冬ならではのご馳走、カレードリアの美味い店

  • 写真:小野広幸
  • 文:田代いたる
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大スターではないが、固定ファンが根強くいるカレードリア。バーや洋食店で音を立てて登場、冬にこそ食べたくなるシズル感もまた魅力だ。

ビオマルコ/祖師谷

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「名物!焼きカレードリア」。牛すじは、ていねいにつくられたコンビーフのよう。ポーションは控えめなのでデザート代わりにこれで締める男性も。

自然派ワインとタパスがウリのバルが、ワインに合うアテのひとつとして考案したのがカレードリア。牛すじの煮込みをアレンジし、辛さや香りは12種のスパイスで。甘みは玉ネギなどの野菜のほか、リンゴとハチミツが決め手となっている。なめらかさを出すため、ココナッツミルクもほんの少し。

4時間ほどかけて煮込んだ牛すじカレーと硬めに炊いたご飯を重ね、チーズをのせてアヒージョ用小鍋で焼く。奥深く濃厚な味とチーズのコクは、ワインと抜群の相性だ。ただし、子どもも「ペロリと食べちゃいます」と店長。

ビオマルコ

住所:東京都世田谷区祖師谷4-24-22
TEL:03-3484-5914
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。 

ブラッスリー ドンピエール/銀座

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「焼きカレー」。サラダ付きのランチ限定品。トロリとあふれ出す卵黄を絡めても美味。ボリュームもあり、界隈に勤めるビジネスマンにも好評だ。

創業30年を超える由緒あるフレンチレストランが手がけるブラッスリーで、現在は洋食メニューも展開。フレンチの技法を駆使してつくる国産黒毛和牛ビーフカレーは、「ドンピエールといえばこれ」という名物。ランチタイム限定で提供する。

ルーは牛と豚の合い挽き肉を炒めてつくるキーマカレー。ご飯にかけたら、仕上げにブロッコリーとたっぷりのチーズ、さらに温泉玉子をのせて香ばしく焼き上げる。深みのある辛さはさすがフレンチ由来。クセになる。

ブラッスリー ドンピエール

住所:東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル1F
TEL:03-3567-1855
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。 

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※この記事はPen 2017年8/15号「365日カレー天国。」特集より再編集した記事です。