重いスマホを持ち歩くミニバッグ、この夏使ってますか!?

  • 写真・文:高橋一史

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私物のお気に入りミニショルダーバッグ。左から、Y.O.N.、ジル サンダー、ジル サンダー、ノルディスク、エンジニアドガーメンツ。

交通系電子マネーもクレジットカードもスマホのアプリに登録でき、スマホひとつで日常生活が事足りる時代。
まだキャッシュオンリーの店もコイン投入の自販機もありますが、財布はその他大勢のカード類とともに大きなバッグにしまい込んでおけばよく、身体に身につける必要がなくなりました。
とはいえ、スマホは重い!
パンツのヒップポケットに突っ込むとゴロついて服の形もぐしゃぐしゃ。
汗ばむ夏だとポケットも濡れてしまい、蒸気でスマホにダメージがくる可能性も拭えません。
(防水仕様の機種でもなんだか不安)
夏の軽装時におけるスマホ運搬問題はけっこう深刻なのです。

そこでミニショルダーバッグ、またの名をサコッシュの出番。
サッと取り出せるうえに、身体にスマホが密着しないから曲げて壊したり、水濡れする心配ともおさらば。
この手のバッグの流行が長く続いているのは、ファッション性のみならず実用的なグッズだからでしょう。
東日本と北日本は例年より暑い残暑になる予報が出てますから、まだまだ遠い秋を迎えるまででも活用してみては?というお話です。

実は2018年のPen Onlineのファッション連載「着る/知る」で取り上げたことが。

【流行中の斜めがけするサコッシュは、スポーツ系を選んで便利に使いこなそう!】

あれから数年経ちいま使いたいデザインは、「かっちり系」または「天然素材系」。
コロナ禍で再び大人気なアウトドアウエアでも、ナイロンなどの化繊よりレトロな天然布のほうが気分。
屋外で寝るならコットンテントがいいですよね。
それと同じ感覚です。

私が最近よく使ってるリアルな愛用品のことは次のページにて。

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仕事でファッションブランドに出かけるときなどに、もっとも持ち出す率が高いのがこのジル サンダーのフォンケース。
スマホ1台しか(密着させれば2台イケる)入らないコンパクトな割り切り具合が意外とよくて。
(裏面にカード入れもあります)
雑な服装(ただの黒短パンに白Tシャツとか)のときにお洒落度アップする強力な助っ人になるありがたい奴。
ファッションの仕事をしてる女性からの「それいいですね」反応が実に高いアイテムでもあります。


2年前(?)に阪急メンズ東京のジル サンダーでセール価格で買いました。
1個はほしかった、革紐の編み込みが特徴の定番シリーズ「タングル」の1アイテム。
いろんな意味で役立つから入手してよかったです。

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近場で日用品を買うときなど、最近よく斜めがけしてるノルディスクの布バッグ。
スマホ、財布、イヤホン充電ケースがちょうどよく収まります。
クタッと柔らかいから歩くとき手を振っても、さほど不快感がないのも優れた点。
斜めがけバッグを使う人はよくご存知でしょうが、手と身体の隙間に入って邪魔な難点があります。
背中にぐるっと回せば問題解決するものの、常に前にないと頻繁にアクセスしにくくて。
横長より縦長のほうが邪魔でなくなりますが、ノルディスクのサイズはギリOK。

デンマーク大使館で行われた発表会のときいただいたギフト品。
使って良さを知ると、市販すればいいのにって思っちゃいますね。

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下北沢の古着屋で見かけ、温もりを感じて今夏に購入したエンジニアドガーメンツ。
基本デザインは定番で、素材違いがいまも販売されてます。

平織りシャンブレーのコットンシャツ生地で、かっちりとしたトラッドな服装をドレスダウンさせるのがベストコーデなのでしょう。
おにぎりを包んだ風呂敷を身体に巻く昔の日本感覚も好きなもので、荷物が多めの仕事のときに使おうとワクワクしていたのですが、
汗ぐっしょりのしょうもない自分の体質のことをすっかり忘れてました。
斜めがけしたストラップまで汗が染み出して、みっともないったら!
防水スプレーを吹きかける裏技的対策をするか、季節が涼しくなるまで眠らせるか、ちょっと残念な日々です。

ところで記事トップ写真の5点のうち実は一番好きなのは、中央のジル サンダーの麻キャンバス×黒レザーのバイカラーバッグ。
タングルシリーズの最高傑作だと思っておりますよ。
ECサイトのマッチズファッションでネットオーダーしたもの。
あまり使わないのは、こすれ汚れが心配なのが理由のひとつ。
もうひとつは微妙に大きいサイズ。
ノートや名刺入れも収める取材仕事での用途を想定してフォンケースに買い足したのに、実際の現場では頑丈で床に放り投げられる実用品をつい使っちゃうんですよね……。
お洒落とか構ってられないのが現実。

ちなみに日本ファッションブランドY.O.N.のグラフィカルにハンドペイントされたレザーケースは、展示会で惚れ込みオーダーしたもの。
いまもとても美しいと思ってますが、私には使いにくい点が幾つかあり出番が少なく。

ファッションに関わる仕事をして長いのに、いまだ服と小物選びは反省と勉強の日々。
さらりと決めて愛用できる方々が羨ましい限りです。

All Photos©KAZUSHI

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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