“トランスフォーム”で姿を変える、 話題の「ルイ・ヴィ...

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Vol.29 写真:安達紗希子(CROSSOVER) 文:今野 壘

“トランスフォーム”で姿を変える、 話題の「ルイ・ヴィトン」が放つダウンジレ

「パッカブルスリーブキルテッドダウンジレ」の名の通り、このフーデッドブルゾン型から、フロントクロージャーなしのベスト型へと変形する2WAYモデル。ルイ・ヴィトンのイニシャルを、前たてにはシルバーで、前身頃の左裾にはレインボーカラーであしらっている。

ファッションシーンを沸かせる、革新的なトピックが詰まった近年のルイ・ヴィトンのメンズ。ヴァージル・アブローのメンズ アーティスティック・ディレクター就任以降はそれがさらに顕著なものになり、プロダクトからショーの演出まで、とにかく服好きの心を躍らせる幾多の試みがなされている。2020年春夏で発表された限定ライン「ルイ・ヴィトン2054」もそのひとつ。ブランドが創設した1854年と現在をクロスオーバーさせたネーミングで、パフォーマンスウエアやテクニカルなモノづくりに特化したラインアップがその特徴。その名の通り、ブランドのルーツを踏まえつつ、進化の最前線が垣間見られるものばかりだ。

なかでもここで取り上げたダウンはその筆頭で、コーティング加工を施したシャイニーなナイロン生地がすでにフューチャリスティック。スリーブレスのダウンジレとしても着られる設計だが、驚くべきはその仕組み。袖が取り外せるデタッチャブルではなく、袖とフードをそのままボディ内に収納できるパッカブル仕様なのだ。“トランスフォーム”が「ルイ・ヴィトン2054」の重要なキーワードになっていると聞けば、そのアヴァンギャルドなアイデアにも頷けるはず。もちろんギミックに終始するのではなく、そのテクニカルな設計がエッジの利いたデザインを引き立てているあたりはさすがの一言に尽きる。男であれば、幼い頃に体験したであろう“トランスフォーム”するトイプロダクトへの興味。洗練されたモードファッションのゲームで、そんな遊び心を見せるヴァージル・アブローのルイ・ヴィトン。それは、いつだって我々を一番ワクワクさせてくれる。

ジレとして着用する際には、ブルゾン形とは一転。立体的なダウンパックのみが際立つシンプルなルックスに。フロントのジップアップ部分も同時に収納される仕組みなので、この形態では羽織専用というのも面白い。

襟元を通ってダウン部分の前立て内側両サイドをつなぐジップ部分が、前立てとフードの収納場所。スリーブは、肩の付け根の上側にあるジップ部分に丸めて収納できる。身頃以外にはダウンが入っていないので、パッキング時も着心地のよさや軽やかさは変わらない。

裏地は、描線で立体感のあるモノグラム・モチーフを演出した総柄仕様。シックなモノトーンのウエアに溶け込みながら、近未来感をしっかりと醸している。

ルイ・ヴィトン「パッカブルスリーブキルテッドダウンジレ」
【価格】¥476,300(税込)
【素材】ナイロン
【問い合わせ先】 ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL:0120-00-1854
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