100年目のバウハウス、その誕生の背景を探る。
BERLIN ベルリン

100年目のバウハウス、その誕生の背景を探る。

文:河内秀子

多くのバウハウスの学生がオランダのデ・ステイルから影響を受けた。奥の棚はマルセル・ブロイヤーによる1926年の作品。photograph by Gianni Plescia

近代デザインの祖とも言える「バウハウス」は、いかにして生まれ、発展したのか? 今年、創立100周年を迎えて再び注目が集まる中、バウハウスの成り立ちに影響を与えたさまざまな芸術運動にフォーカスを当てた展覧会が、ブレーハン美術館で開催されている。 『アーツ・アンド・クラフツからバウハウスへ』と銘打った展覧会は、日本の開国からスタートする。海を渡った日本の工芸品と、それに触発された英国人による、華美な装飾を抑えて幾何学的な形に仕上げた「和風」のデザイン。そしてアーツ・アンド・クラフツやドイツ工作連盟、デ・ステイルなどの、約300点にもおよぶ作品を一挙公開。バウハウスの歴史をより深く理解するのに役立つだろう。

Bröhan-Museum

Schlossstrasse 1a, 14059 Berlin
最寄り駅:RICHARD-WAGNER-PLATZ
TEL:030-3269-0600
開館時間:10時~18時
休館日:月
料金:一般8ユーロ
※開催中~5/5
www.broehan-museum.de

100年目のバウハウス、その誕生の背景を探る。