旅にもうひとつの楽しみをもたらす「センチュリオン・ラウンジ」ポップアップが、東京・表参道に登場。

  • 写真:遠藤宏
  • 文:Pen編集部

Share:

アメリカン・エキスプレスの限られたメンバーのみが入ることができる「センチュリオン・ラウンジ」。このスペシャルな空港ラウンジが、「東京離宮The Centurion Lounge Pop Up」と題して東京・表参道に期間限定で登場。日本の伝統と美しい秋のエッセンスを取り入れた洗練された空間を、徹底リポートする。

ポップアップの外観。道路側の壁面に浮かび上がるのは、カードにあしらわれている古代ローマ軍の百人隊長(センチュリオン)。

表参道のケヤキ並木を登り、原宿駅からすぐの場所にあるガラス張りの建物。喧騒のど真ん中に、紅葉と日本文化、そして日本の秋を感じさせる軽食を楽しめる優雅な空間が誕生した。その名も「東京離宮The Centurion Lounge Pop Up」。アメリカン・エキスプレスが提供するオリジナルの空港ラウンジ「センチュリオン・ラウンジ」を、日本の会員にも体感してもらうポップアップである(11月20日~24日 入場条件あり)。

センチュリオン・ラウンジとは、プラチナ・カード会員とセンチュリオン・カード会員のみが入ることができる、アメリカン・エキスプレスが直営する特別な空港ラウンジ。アメリカにある8つの空港と香港の計9カ所に設置され、その土地の食材を使ったトップシェフの料理やワイン・カクテルを楽しんだり、街に合わせた設備を備えている。たとえばニューヨークのラガーディア空港にあるセンチュリオン・ラウンジ。この街きってのスターシェフ、ジャン・ジョルジュの息子であるセドリック・ヴォンゲリヒテンが料理をプロデュースし、多彩な人々が集まる街らしく「Green Chili Udon Noodle(青唐辛子うどん)」「Italian Burrata on Crostini(クロスティーニにのせたブッラータ)」といったメニューを提供する。ビジネスで訪れた会員向けには、ノイズをシャットアウトしたワークスペースを設けている。

あるいはフロリダ州のマイアミ国際空港。この街で生まれ、ラテン料理を得意とするミシェル・バーンスタインがメニュー考案を手がけ、「Braised Chicken Thighs(鶏モモ肉の蒸し煮)」は大人気のシグネチャーメニューとなっている。またリゾートへの玄関口であり、子連れ客も多いため、スパやキッズルームを備えている。世界的なワイン産地に近いサンフランシスコ国際空港では、ナパバレー産ワインを厳選して提供している。

レセプションエリアも、秋をテーマにした設え。緑、黄、オレンジ、茶、赤、紫とグラデーションする葉と実で壁一面が覆われている。

驚きや喜びをもたらす、スペシャルな“おもてなし”。

メインラウンジの中央に配された、東信によるインスタレーション。
赤からオレンジ、黄色から緑へとグラデーションする形や大きさもさまざまな葉。空気の流れに反応して時々わずかに揺らぎ、それも風情を醸していた。

「東京離宮The Centurion Lounge Pop Up」に話を戻そう。オープン前日、デザインやアートの分野で活躍するクリエイターやマスコミ関係者を招いたレセプションが開催され、センチュリオン・ラウンジの真髄を体験した。ゲストたちがまず目にしたのは、ラウンジの中央に吊るされたインスタレーション。まるで大きな紅葉の樹木が館を貫いているような、鮮やかに色づいた葉が上から降り注いでいるような造形だ。手がけたのはフラワーアーティストの東信(あずままこと)。「今回のインスタレーションは、東京という大都市にいながら、ひっそり山居して美しい秋の景色を愛でるようなイメージで構想しました」と東氏は語る。群舞する葉の上部と下部には、直径5メートルはあろうかという円形の鏡を設置。下を見れば、まるで池があるかのように葉の群れが映り込み、上を見れば天高くから紅葉が降り注いでいるような感覚を受ける、大迫力の作品である。ゲストたちはゆらめく紅葉に見入ったり下からのぞいたりと、この紅葉を思い思いに鑑賞していた。

趣向を凝らしたフィンガーフード。
すべてのセンチュリオン・ラウンジでカクテルメニューを手がけるジム・ミーハンによる、ポップアップだけの特別カクテル。左から爽やかな酸味の「ブルー・ドア」、純米吟醸と梅酒のふくよかさが印象的な「プラム・ジョブ」、オートミルクの甘みの奥にほのかな抹茶の味を感じる「グリーン・ジャパニーズ」。

この日、振る舞われた料理も日本の秋を形にしたものだ。ハーブパウダーを振りかけたビーツとポテトのチップス、柿を添えたフォアグラのテリーヌ、アンズタケとマイタケのトリフォラーティ、モンブラン、カボチャとカラメルと抹茶のクランブルなど、和のエキゾティックさを採り入れつつ、あらゆる国籍の人が楽しめるモダンな料理に昇華。大きな円形プレートにのせられたフィンガーフードを、ゲストたちは五感で楽しんでいた。

5メートル四方の茶室。2つの面と天井に、美しい自然や風景が映し出される。

ゲストたちを驚かせたのは、インスタレーションやフードだけではない。ラウンジの奥にはさらに、同じくらいの大きさの空間があり、その中央には5メートル四方の立方体。「Chashitsu」と名付けられたこちらの内部には、日本各地で撮影された美しい自然や風景が投影され、茶道の先生によるお茶を楽しめるようになっていた。青空との対比が美しい紅葉の葉、紅葉に染まった山の空撮と次々と画面は移り変わり、やがてホタルのように舞う雪、霜が降りた野の映像に。そして桜が芽吹く森、菜の花、新緑のみずみずしい森へと季節は進み、葉に滴る梅雨の雨、ひまわり畑と四季を一周――。暗闇に浮かび上がるように佇む茶室と、そこに映し出される映像は神秘的で、茶室内のゲストはもちろんのこと、茶室の外でも多くのゲストがこのインスタレーションに見入っていた。

旅の始まりや旅の最中の高揚感に応えるべく、驚きや喜びをもたらすスペシャルな空港ラウンジ、センチュリオン・ラウンジ。旅慣れた人たちをも楽しませる特別な体験をもたらすこの空間は、2019年から2020年にかけてさらに拡充。デンバー、ロサンゼルス、シャーロット、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ国際空港)、フェニックスというアメリカの都市と、ロンドンのヒースローに新たに設置される予定だ。

「東京離宮 The Centurion Lounge Pop Up」

会期:11月20日(水)~24日(日)
開場:12時~20時(19時30分L.O.)
会場:「Jing」(東京都渋谷区神宮前6-35-6 ※JR原宿駅より徒歩2分)
対象カード:センチュリオン・カード、プラチナ・カード、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・コーポレート・カード
利用方法:カードの提示(同伴者は2名様まで)。期間中、何度でも利用可。
料金:無料
※混雑状況によっては、入場、およびご利用時間の制限をする場合がございます。

●問い合わせ先:
アメリカン・エキスプレス
https://www.americanexpress.com/jp/benefits/events-offers/centurion-lounge-pop-up.html