こんな店はほかにない!超個性派「レショップ」の4月の店頭、リアルタイム...

こんな店はほかにない!超個性派「レショップ」の4月の店頭、リアルタイムレポです。

日々ファッション情報をチェックしてウン十年になりますが、この店「レショップ(L'ECHOPPE)」がなかったら、まー寂しくなりますよ、ホントに。心からワクワクさせられる店なんて、そうそうありませんから。
行くたびに、「なにこのアイテム、こんなのあるんだ !? あ、こっちのブランドも知らないし !」。 パリやイタリアのファッション・ウィークで発表された最先端モードは見当たりません。居並ぶのは静かに存在を主張するマイナーブランドや、ヨーロッパで探された古着の数々。じゃあ「ほっこり系」の品揃えかというと、これもまったく違う。バキバキにエッジーな服とテーラーメイドの服が対等に扱われ、有名ブランドだってポツポツと散見されます。
レショップにないのは、そーですね、ギラギラと自己主張するファッショニスタの姿でしょうか。この店が合わなさそうな人は、「パーティピープル」「セルフィーのSNSアップ大好き人間」「服選びの基準が “モテ” な人」。さらに、「服バカではない人(?)」「マニアックではない人(??)」「まともな社会人(???)」も合わない気が。
そんなこんなで、表参道での仕事途中にふらりと訪れた2019年4月12日(金)の店頭レポートをお届けします。気になったシューズ中心の紹介です。

こんな店はほかにない!超個性派「レショップ」の4月の店頭、リアルタイムレポです。

「REPRODUCTION OF FOUND」 ¥17,064(税込)

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軍モノ感覚のレザーサンダル。

ほしい、これほしい! がしかし、ヒールストラップがないから歩きにくいかもしれない……。過去の軍モノスニーカーをモダンにアレンジしてスロバキアの工場などで生産する「リプロダクション オブ ファウンド」の新作。数年前に誕生した人気の日本ブランドです。このサンダル、まずオールカーキの色にヤラれました。触ると革質がソフトなのも良くて。さらに横に倒したら、ちゃんとヒールが高くなってる! 完成度の高さに心動きまくりなのです(でも履いたらわりと地味だろーな……)。

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「YUKETEN」 ¥108,000(税込)

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スニーカーと革靴のハイブリッド。

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メキシコ製と書かれたブランドの刻印。

「スニーカー+革靴」なデザインは、もうイヤというほど見てきましたが、これはかなりカッコいいですよっ。 質実剛健さと上質さの絶妙なマッチングで、ワンアンドオンリーなシューズブランド「ユケテン」。アメリカブランドですが、デザイナーは日本人。手づくり系の味わいと繊細さの両方が息づいています。この靴は国内ではレショップだけで展開されてるエクスクルーシブ。かなりのお値段しますが、昨年の入荷時には即完売だったそう。今回も入荷数が少ないこともあり、すでに売り切れやサイズ欠品になってるかもです。そのさいはどうぞご容赦を。

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「Le Yucca’s」 ¥172,800(税込)

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1900年代初頭のシルエットや素材感。

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イタリア「エンツォボナフェ」の名前も見られるネーム。

知る人ぞ知るイタリアブランド「レユッカス」。ほかにないクラシックで優雅な佇まいです。いい大人が古着のワークウエアを着るとき、足元までカジュアルにすると見栄えがナンなので、こんな靴を履くと洒落ますよね。製造しているのは2000年代のイタリアシューズブームのとき広く名が知られた高級シューズの「エンツォボナフェ」。ボナフェ自体も10万円越えのお値段ですが、これはさらにお高い。流行とは無関係のクラシック趣味の領域ですから、買っちゃうなら修理して一生履くつもりで!

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「REPRODUCTION OF FOUND」 ¥25,920(税込)

前述したサンダル「リプロダクション オブ ファウンド」の、レショップ別注ジャーマントレーナー。ちょい不思議さがあるのは、アッパーが裏表ひっくり返ってるから。 裏面の縫い目を表に出した、インサイドアウト。「マルタン マルジェラ」っぽい発想ですね。アッパーとゴム底の、白と茶色のストイックなバイカラー配色がクリーン。夏の短パン姿にも、サンダル気分で合わせやすいです。


では続けて、服を3着ほど見ていきましょう!

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「AURALEE」¥36,720(税込)

さらりと飾られた右のカーゴパンツは「オーラリー」のもの。オーラリー、「コモリ」などの上質なブランドも別注を含めいろいろ取扱われてます。私もオーラリーは大好きで、何着も買って着ています。このカーゴもほしいけど、私の財力では買いにくい……(さっきから値段ばっか言ってるな)。レショップの顧客は値段を気にしないお金持ちが多いらしいですけどぉ〜、コスパって考え方も人の生活には大事なんですよっ。買えちゃう人にはこのパンツ、お薦めできます。「カフェオレ色」は、この春夏の女の子たちに大人気な色でもあります。

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「Graphpaper」¥29,160(税込)

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イギリスのシャツ生地メーカー「トーマスメイソン」製生地を使用。

クリエイティブディレクター、南貴之さんが手掛けるオリジナルブランド「グラフペーパー」のレショップ別注シャツ2色です。発売前のアイテムでして、発売開始は……今週だっけ?(テキトー発言)。前回に別注シャツをやったとき、バカ売れしたそうです。今回もすぐ売り切れるんでしょうね。身幅も袖幅もかなりビッグなパジャマ感覚。でも首周りはコンパクトなので品の良さはキープされてます。ビッグでストライプ柄というトレンド感満載のシャツです。私の最近の気分ではシャツはタイトが好みなんですが、こんな完成度の高いオーバーサイズシャツを見ると、まだまだアリだなと思えますね。

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入り口付近にセッティングされたエレガンス(?)コーナー。

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「Salvatore Piccolo」¥31,320(税込)

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運動量の多い肩、袖付けがソフトな手縫い仕上げ。

イタリア・ナポリのシャツ職人、サルバトーレ・ピッコロの名を冠した既製服シャツ。「イタリア人になりたいオヤジ」が歓喜するブランドまで扱うのがレショップの奥深さです。
ベーシックな男の服は、イタリア製が最高峰なんですよね。立体的な形、身体の動きに沿った縫製仕様、生地の上質さ、着たときの色っぽさで、この国を上回る紳士服はないと言っていいでしょう(とはいえ好みは様々ですが。洗濯機で洗えるタフなアメリカ製が好きな人もいますし)。ただしアジア人が全身をイタリアもので固めると、「オレってイケてるでしょ」なムードが出がち。古着のワークパンツにピッコロのシャツを合わせるような着方が私たちには似合うと思うのです。イタリア男の服装をそのまま真似ても、所詮彼らに及ばないですから。

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L'ECHOPPE

東京都港区南青山3-17-3  1、2階
営業:11時〜20時
TEL:03-5413-4714
不定休


表参道の駅から地上に出て、徒歩5分くらい ? 「カフェ キツネ」「エイチ ビューティ&ユース」のすぐ近くにあります。高級感の演出に力を入れる店が居並ぶ通りの中で、すっと店内に入れる親しみやすさにホッとします。なにしろ、

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こんな目印がありますから w
誰だよ、これつくったヤツ ww


写真 © 高橋一史

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