【一度は見たい世界の名建築】オスカー・ニーマイヤーが手掛けた、5000人が暮らす「コパンビル」のいま

  • 写真 & 文:仁尾帯刀
Share:

SAO PAULO サンパウロ/ブラジル

3_COPAN04_Tatewaki-Nio.jpg

1966年竣工のコパンビルは、社会主義者ニーマイヤーの理想を具現化したような、さまざまな社会階層の住民が織りなすひとつの建築世界だ。 cooperation with COPAN

サンパウロ中心街に立つコパンビルは、ブラジル建築の巨匠オスカー・ニーマイヤーの代表作のひとつだ。全1160部屋、32階建ての集合住宅には、社会階層の異なる約5000人が暮らしている。そんな街の建築的シンボルに迫ったドキュメンタリー映画『コパン』(カリネ・ワラウエ監督)が今年5月末に劇場公開され、話題だ。住民の暮らしやビル職員に焦点をあてた本作は、部外者が立ち入れない空間や住民の部屋を動きの少ないカメラワークで撮影。地上階には飲食店が並ぶほか、近年はアートスペース、書店、映画館が入居し、文化発信地としての魅力を取り戻したコパンを捉えている。サンパウロ訪問時にぜひ足を運んでほしい。

4_copan-Poster_impressão_alterado_18.05.jpg
映画『コパン』のポスター。2025年にブラジルのドキュメンタリー映画祭で国産中長編部門最優秀作品賞を受賞した。© Vitrine Filmes