【今週のアート記事ベスト3】ルーシー・リー展に、地震に強い“ハチの巣ビル”、パリの橋アートまで、よく読まれた最新記事を紹介

  • 文:Pen編集部
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ルーシー・リー展に、地震に強い“ハチの巣ビル”、パリの橋アートまで、今注目の最新アート記事3本をお届け。

第3位  【まるでハチの巣】異形の木造ビル、その奇抜な外観が“最強の耐震構造”だった

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photo: MICHAEL ELKAN PHOTOGRAPHY

カナダのバンクーバーに、ハチの巣のような外観を持つビルが建設された。デザイン性を前面に打ち出したかのようなユニークなファサードがひときわ目を引くが、実は地震の多い地域にある都市ならではの、耐震性を重視した当然の帰結だった。

木造建築の可能性を拡大 マスティンバーとは?

「ザ・ハイブ」は、バンクーバーの中心部からわずか1キロほどのフォルス・クリーク・フラット地区に建てられた10階建てのオフィスビルだ。現在再開発が進むこの地区の玄関口としての役割も担っている。複数の木材を組み合わせ、圧縮強度と張力強度を向上させた大体積の木質建材、マスティンバーを使用しており、現時点で北米で最も高い耐震木造建築となっている。設計デザインは、バンクーバーをはじめ、カナダ5都市とサンフランシスコにスタジオを持つ建築事務所のダイアログが担当した。

マスティンバーが発明されたのは、1900年代初頭とされるが、1990年代にCLT(直交集成板)と呼ばれる、繊維方向が直交するように積層接着した木質パネル建材の登場により、木造建築の可能性が格段に広がることになった。CLTは1995年頃からオーストリアを中心に発展し、現在では世界各国で様々な建築物に使用されている。コンクリートや鉄などの従来型建築資材に匹敵する強度がある上に、環境負荷を抑えた再生可能なリソースであることから、中高層ビルプロジェクトでの採用が増加しているという。

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Photo:Ema Peter Photography

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第2位 【6〜7月のデザイン最前線】ジャスパー・モリソンの新作とルーシー・リー展をチェック

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ブナのフレームに再生ポリエステルを組み合わせたフォールディングチェア¥44,000

1.コーディネートを楽しむ、アウトドアコレクション

デンマークの「ヘイ」が、ジャスパー・モリソン・ショップと手掛けたのは、アウトドアライフを楽しむためのコレクションだ。一連の折り畳み式家具に使ったテキスタイルは、バスク地方の伝統柄のヴィンテージ生地から着想したもの。チェアのほか、ハンモックやポータブル調理器具など総勢30点以上が揃う。大自然でのアウトドアはもちろん、ピクニックや自宅のバルコニーなど、日常に使いたくなる親しみを感じさせるデザインだ。

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細い高台から大きく大胆に広がり、鮮やかな青い釉薬が印象的な「青釉鉢」は1980年頃の作品。井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野塁

2.名作が集結する、10年ぶりの回顧展

品格のあるフォルム、独創的で豊かな文様や色彩で新しい造形表現を確立し、20世紀の陶芸界を牽引したイギリス人作家、ルーシー・リー(1902-1995)。日本では10年ぶりとなる彼女の回顧展が東京都庭園美術館で開催される。本展では、リーの代表作に加えて、ウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンや、ロンドン時代に交流を深めたバーナード・リーチ、ハンス・コパー、濱田庄司など、生前につながりがあった作家たちの作品も展示される。

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第1位 【パリ最古の橋が洞窟に】ポン・ヌフ橋を覆った巨大アートが話題

シテ島を貫いて右岸と左岸を結ぶポン・ヌフ橋は、17世紀初めに建造されたパリ最古の石造橋。1990年代に映画の舞台となった後、高田賢三が花で埋め尽くし、近年ではルイ・ヴィトンのショーが行われたパリの象徴のひとつだ。なかでも印象的だったのは、1985年に橋をラップしたクリストのインスタレーション。

この作品にオマージュを捧げ、6月の3週間限定で、アーティストのJRが再びポン・ヌフをアートに変える。「La Caverne du Pont Neuf(ポンヌフの洞窟)」は、パリの建築を支えたイル⹀ド⹀フランス地方の採石場に着想を得た作品で、全長120m、高さ12〜18mの“洞窟”と内部の拡張現実インスタレーションを体験できる。

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クリスト作品同様、橋を覆う布を空気で膨らませて“洞窟”を表現。
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写真とコラージュによる屋外アートで知られるJR。今回のインスタレーションは、在伊フランス大使館やパリのオペラ座などの外壁を覆ってきた「トロンプルイユ」作品の集大成だ。

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