グランドセイコーの名作「白樺」と「水面」がさらなる高みへ。進化のポイントを解説!

  • 文:並木浩一
  • 写真:宇田川 淳
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エバーブリリアントスチールを纏い、さらなる進化を遂げた「SLGH031」(左)と「SLGB013」(右)。

グランドセイコーの哲学を体現する「エボリューション9 コレクション」は、現在、世界中の時計愛好家から熱狂的な支持を集めている。審美性、視認性、装着性を極限まで突き詰めたデザイン文法「エボリューション9スタイル」、日本の豊かな自然情景を文字盤に宿した「ネイチャーダイヤル」、そして世界最高峰と謳われる新世代ムーブメント。これらが高い次元で融合した現行モデルは、既にひとつの完成形として確固たる地位を築いている。

その「エボリューション9 コレクション」を代表する名作である「白樺」ダイヤルのメカニカルモデルと、「水面(みなも)」ダイヤルのスプリングドライブモデルが、この度さらなる高みへと進化した。

最新モデルで果たされた4つの進化

両モデルに共通する大きな進化のポイントは3つある。1つ目は外装素材に「エバーブリリアントスチール」を採用したこと。過酷な環境にも耐えうる高い耐食性を誇るだけでなく、従来のステンレスよりも白く美しい輝きを放つ。2つ目は、バックルに向かってなだらかに絞り込まれる「テーパード形状のブレスレット」。3つ目は、新採用の「ボックス型サファイアガラス」。そして4つ目は、バックルの中留に搭載された微調整機構だ。

既に完成された名作の根底にある哲学はそのままに、新たな素材とディテールを得て、光り輝くタイムピースへと昇華されたのだ。

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岩手の自然を宿す名作「白樺」が新たなプロポーションに

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SLGH031/自動巻き、エバーブリリアントスチールケース&ブレスレット、ケース径40㎜、パワーリザーブ約80時間、シースルーバック、10気圧防水。¥1,386,000(2026年10月9日発売予定)

メカニカルウオッチの製造拠点である、岩手県・平庭高原の美しい白樺林の情景をダイヤルに宿した「SLGH031」。エバーブリリアントスチールの新採用に加え、ブレスレットが「テーパード形状」へと変更された点は特筆すべき成果だ。

バックルに向かってなだらかに絞り込まれるラインは、優れた装着感を保ちつつ、時計全体をよりスマートに演出する。このテーパードスタイルは世界的にもひとつの潮流となっており、腕元に確かなエレガンスをもたらしてくれる。

美しい外装の奥で鼓動を刻むのは、革新的なムーブメント「キャリバー9SA5」である。毎時3万6000振動のハイビートでありながら、約80時間というロングパワーリザーブと薄型化を見事に両立。過去にジュネーブ時計グランプリ(GPHG)でメンズウオッチ賞に輝いたモデルにも搭載された、まさに世界最高峰のムーブメントだ。

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左:テーパード形状のブレスレットが採用され、従来よりもさらに洗練されたプロポーションを獲得した「SLGH031」。右:最高峰の機械式ムーブメント「キャリバー9SA5」を搭載する。

「白樺」ダイヤルが放つ魅力は、単なる模様の美しさにとどまらない。そこには、日本の豊かな自然の情景を手のひらサイズに凝縮するという、独自の美意識が息づいている。光の当たる角度によってダイナミックに表情を変える型打ちの陰影と、シルバーの澄んだ光沢感は、見る者の心を一瞬で引き込む。海外の時計愛好家からも熱狂的な支持を集めるのは、かように「THE NATURE OF TIME」というグランドセイコーの哲学がデザインへと見事に昇華されているからにほかならない。

グランドセイコーが掲げる「エボリューション9スタイル」は、視認性、審美性、装着性の3つを極限まで突き詰めたデザイン文法である。今回の新モデルは、時代に合わせて素材や形状を最適化しつつ、その根底に流れる哲学をより強固なものへと磨き上げた証明と言えるだろう。

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ダイナミックな型打ちとシルバーの光沢感が美しい白樺ダイヤル。日本の自然への眼差しと高度な職人技が見事に融合している。

「SLGH031」の詳細を見る

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「水面」に超高精度ムーブメント「スプリングドライブU.F.A.」を搭載

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SLGB013/自動巻きスプリングドライブ、エバーブリリアントスチールケース&ブレスレット、ケース径40㎜、パワーリザーブ約72時間、シースルーバック、10気圧防水。¥1,386,000(2026年9月5日発売予定)

一方、「水面」の愛称で親しまれるモデルの最新作「SLGB013」は、太陽に照らされて輝く諏訪湖の水面に着想を得たモデルだ。ここでは、エバーブリリアントスチールの採用や前述のテーパードブレスレットに加え、新しくなったボックス型のサファイアガラスにも注目したい。フラットなガラスにはないふくよかな立体感が加わることで、どこかヴィンテージライクな温かみとワンランク上の高級感を演出している。横から眺めたときのやわらかなカーブが、鮮やかなブルーのダイヤルにさらなる深みを与えているのも見逃せない。

内部に搭載されるのは、月差ではなく“年差±20秒”という驚異的な精度を実現したムーブメント「スプリングドライブU.F.A.」(Cal.9RB2)である。秒針が音もなくなめらかに進む特徴的な「スイープ運針」は、移ろいゆく日本の時の流れを静かに、そして正確に刻み続ける。裏蓋のシースルーバックから美しい霧氷仕上げのムーブメントを鑑賞できるのも、時計愛好家にはたまらないポイントだ。

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左:新たにボックス型サファイアガラスを採用。重心を低く設計されたケースからブレスレットへとシームレスにつながるフォルムが、エボリューション9スタイルならではの極上の装着感と美しさを両立している。       右:シースルーバックからは、美しく仕上げられたグランドセイコーの革新的なムーブメントを堪能することができる。

さらに、今回の両モデルにおいて高く評価したいのが「中留(バックル)」の進化である。新たに搭載された微調整機構は、簡単な操作で、2㎜ずつ3段階で長さの変更が可能となった。飛行機内での気圧変化や長時間のデスクワークなど、1日のなかで手首のサイズは数㎜変化するものだ。この「逃げが効く」実用性の高さは、日常使いにおいてきわめて大きなユーザーベネフィットとなるだろう。

審美性だけでなく、実用性までも向上させた今回の新モデル。機械式(SLGH031)とスプリングドライブ(SLGB013)、そのどちらもがグランドセイコーの矜持を示す圧倒的な完成度を誇っている。発売は少し先となるものの、いまから胸が高鳴る傑作だ。ぜひ実物を手に取り、その真価をご自身の腕で体感できる日を楽しみに待ちたい。

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諏訪湖の静かな水面を掬い上げたかのような、深く透明感に満ちたブルー。繊細な型打ち模様は、光の角度によって刻々と表情を変える。

「SLGB013」の詳細を見る

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さらなるバリエーションも展開!

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SLGH029/自動巻き、ブライトチタンケース&ブレスレット、ケース径40㎜、パワーリザーブ約80時間、シースルーバック、10気圧防水。¥1,518,000(2026年10月9日発売予定)

さらに新たなバリエーションとして、メカニカルウオッチの「SLGH029」とスプリングドライブを搭載した「SLGB015」がラインアップに加わった。

特筆すべきは、「SLGH029」のケースおよびブレスレットに採用された「ブライトチタン」である。ステンレススチールを凌ぐ軽量さに加え、アレルギーを起こしにくく傷にも強いというチタン特有のメリットを活かし、きわめて軽快な装着感を実現している。対する「SLGB015」は、エバーブリリアントスチールの輝きとスプリングドライブの精緻な動きが融合し、また異なる表情を堪能できるタイムピースに仕上がった。

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SLGB015/自動巻きスプリングドライブ、エバーブリリアントスチールケース&ブレスレット、ケース径37㎜、パワーリザーブ約72時間、シースルーバック、10気圧防水。¥1,386,000(2026年9月5日発売予定)

いずれのモデルも、外装素材からムーブメント、微小なパーツの隅々に至るまで、日本のものづくりにおけるゆるぎない矜持が宿っている。自身のライフスタイルや好みに寄り添う進化した名機の数々を、ぜひその腕元で体感してほしい。

セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー)

TEL:0120-302-617
www.grand-seiko.com