ラコステのポロシャツと聞けば、多くの人が思い浮かべるのは鹿の子素材の定番モデルだろう。だが現在のラインアップを見渡すと、その表情は想像以上に豊かだ。ハイゲージニット、スキッパーネック、インディゴ染め、ラグビー由来のボーダー。クラシックなポロという枠組みを守りながら、素材やディテールを変えることで、多彩な表情が生まれている。そんなラコステのポロシャツの魅力を、俳優・濱尾ノリタカが4つのスタイルで体現する。
ニットの繊細さが、ポロシャツを格上げする

オーガニックコットン100%のなめらかな編み地と本貝ボタンが、静かな上質感を生み出すハイゲージニットのポロシャツ。鹿の子とは異なる繊細な表情が、ラコステの名作「L.12.12ポロシャツ」に由来するポロカラーデザインと重なり、カジュアルとドレスの境界をやわらかく曖昧にする。
コーディネートは白からオフホワイトまでのトーンでまとめたクリーンな装い。単調になりがちなホワイトスタイルも、トーンの異なる白や同系色のアイテムを点在させることで奥行きが生まれる。素材感の違いやわずかな色差が重なり合い、シンプルな装いにさりげない立体感が生まれるのが面白い。
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スキッパーネックが開く、名作ポロの新しい顔

「L.12.12」をベースに、トレンドのスキッパーネックを取り入れた鹿の子ポロ。コットン100%という素材の礎を守りながら、サッカーシャツを思わせる開放的な首元が新鮮な印象だ。クラシックなポロシャツのDNAを保ちながら、ディテールの変化で現代的な表情へと更新された一枚でもある。
ルーズフィットのオーガニックコットンデニムとローファー型スニーカーを合わせれば、リラックス感がありながらどこか整った雰囲気に。インナーのTシャツをのぞかせることで奥行きが生まれ、ポロシャツ一枚では出しにくい軽快さが自然に加わる。シンプルな組み合わせながら、首元の抜けが全体のバランスを軽やかに整えてくれる。
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インディゴの濃淡が、ネイビーワントーンに深みを宿す

インディゴ糸を使った鹿の子ポロは、ボディに色を残しながら襟・前立て・袖口だけを色落ちさせる特殊ウォッシュ加工が特徴。染めならではの奥行きと、エッジに浮かぶ淡い抜けが独特の表情をつくり出す。鹿の子素材のクラシックな雰囲気に、インディゴならではの豊かな色のニュアンスが重なった一枚だ。
スタイリングではネイビー系で上下のトーンを統一。単品で見るとやや男くさくなりがちなインディゴの印象も、全体を同系色でまとめることで落ち着いた上品さへと変わる。素材の違いを重ねながら色で整えることで、シンプルなワントーンスタイルに自然な深みが生まれるというわけだ。
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ラガー由来のボーダーを、クリーンなボトムで品よく着る

ラグビーシャツ由来のボーダーパターンと布帛の襟・袖を組み合わせた、長袖の鹿の子ポロ。スポーティなルーツを感じさせるデザインながら、素材や仕立てによって軽やかな印象に整えられている。ボーダーの存在感とクラシックなディテールが重なり、ポロシャツの新しいバリエーションとして新鮮な一枚だ。
トップスのカジュアルなムードを生かしつつ、ボトムにはウールフランネルのチノパンツを合わせて全体を引き締める。カジュアルなトップスに対して、下半身はクリーンに整えるという発想。その対比が装いにほどよい緊張感を生み、大人にも取り入れやすいバランスに仕上がっている。
広く知られるラコステのポロシャツだが、実際にはその表情の幅は驚くほど広い。素材を変え、襟の形を変え、色や柄で遊ぶことで、ポロシャツはまったく違う表情を見せる。定番を知っているからこそ、新しい一枚を選ぶ楽しさもまた広がっていくはずだ。
