【コーチ 銀座が刷新】巨大「C」スカルプチャーが出現。NYの世界観を体感できる旗艦店へ

  • 文:佐藤季代
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一見ミニマルな金属外装には水面のようなゆらぎが施される。ファイバー製のC形スカルプチャーが照明によって宙に浮かぶように現れる。

ブランドショップなどの商業施設のリニューアルオープンが相次ぐ東京・銀座。2025年12月、コーチの旗艦店「コーチ 銀座」が新たな姿で生まれ変わり、ニューヨークをルーツとするブランドの世界観を、豊かな空間とともに体感できるようになった。

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空間に連続性と奥行きを与える縦ルーバーのデザイン。ルーバーの間から奥が見えることで、連なる空間やプロダクトの気配を感じさせる。

設計を手掛けたのは、数多くのファッションブランドの空間デザインを担ってきたキュリオシティ。代表のグエナエル・ニコラは「インパクトと普遍性を兼ね備えたファサードとインテリアによって、コーチの新しいアイデンティティを表現しました」と語る。

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シューズコレクションは円形の什器に1点ずつ展示。オブジェのように配置して照明を当てることで、素材やフォルムの魅力がより際立つ。

中央通りの角地に立つ建物は、を思わせるライトブロンズの外壁が印象的だ。ブランドを象徴するC形のスカルプチャーがガラス越しに存在感を見せ、行き交う人々の視線を自然と引き寄せる。店内はニューヨークの街並みを想起させる縦ルーバーを基調に構成。オーク、ブラックメタル、テラゾなど質感の異なる素材を組み合わせて、空間に奥行きをもたらした。バッグやシューズなどのレザーグッズは、オブジェのように1点ずつていねいに配置される。階段の壁には日本人アーティスト・ キーニュによるアートワークが描かれ、空間に彩りを添えた。

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モノグラミングマシーンなどを備えた2階の「クラフトマンシップ・バー」。ストアスタッフとテーブルを囲み、カスタムメイドの相談ができる。

伝統と更新を重ねてきた銀座という街で、存在感を放つその佇まいは、ブランドのビジョンを明快に映し出している。

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階段の壁面に描かれたキーニュによるアートワーク。コーチのバッグやシグネチャー柄などの要素を、グラフィカルに構成している。

 

コーチ 銀座

住所:東京都中央区銀座5-4-3
TEL:03-5537-5145 
営業時間:11時〜20時
https://japan.coach.com
【設計者】キュリオシティ
フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラによって東京に設立されたデザインスタジオ。インテリアから、建築、プロダクトまで、多用な企業・クライアントとともに幅広い領域のデザインを手掛ける。