【AIがプロの構図を指示】Google Pixel 10 Proの「カメラコーチ」に衝撃。意外なアドバイスで写真が激変

  • 文:麻倉怜士
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〈スマートフォン〉
Google Pixel 10 Pro グーグル ピクセル 10 プロ

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4種類を展開するカラーバリエーションは、いずれも宝石に由来。新色としてムーンストーンが追加された。¥174,900(256GB、SIMフリーモデル、公式オンラインストア価格)

グーグルのスマホ「ピクセル」の新作はいつも要注目だ。AIを中心に新提案が山盛りだからだ。今年の「グーグル ピクセル 10 プロ」は、チップが第5世代「Tensor G5」に進化し、処理量、速度ともに大幅に向上。AI機能が格段に面白くなった。

まずカメラ。これまでも、邪魔ものを消す「消しゴムマジック」、集合写真で目を開けた顔を選ぶ「ベストテイク」、フレームに撮影者が入れる「一緒に写る」、特定の音声を消す「音声消しゴムマジック」とワンダーな機能を連発。

これに加えて、本機の話題はまず「100倍ズーム」。望遠カメラは光学では5倍ズームまで。それ以降はデジタルとAIで補完および画像生成を施し、100倍を可能にした。それはかなりしっかりとした画像で、100倍ズームで満月を撮ったのだが、手持ちでも明瞭に月の機微がわかるのには驚いた。

もうひとつ注目なのが「カメラコーチ」。プロフォトグラファーの撮影術を学習した生成AI「Gemini」が撮影時にシーンを解析し、さまざまな構図やズーム、フォーカス位置などを、その場でアドバイス。まったく思いつかなかった撮り方を提案してくる。

私の愛車のアルファロメオ・ジュリエッタの写真をカメラコーチしたら、「エンブレムにズームしなさい」と言ってきた。さらに「カメラを低く構えて、車体の正面を下から撮りましょう」とも。このエンブレムが持つ歴史的由来を知っているのだろうか。そうだとしたら衝撃。ともかく重心の低い、プロさながらの写真が撮れた。

他にも、日本語で電話すると、自分の声色で英語で通訳される「マイボイス通訳」も面白い。最先端AIが、スマホ体験をエキサイティングにする。

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フォトグラファーへの取材を重ねて開発された「カメラコーチ」。夜景モードやポートレートモードといった撮影モード、光の使い方などをアドバイスし、撮影の可能性を広げる。

問い合わせ先/Googleストア
https://store.google.com/jp/product/pixel_10_pro

 

麻倉怜士

デジタルメディア評論家

デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)などがある。

麻倉怜士

デジタルメディア評論家

デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)などがある。